個別銘柄の分析

味の素(2802)株価分析|3年続くダラ下げチャートに注意せよ!

味の素(2802)の株価分析

 

まずは結論から

▼味の素まとめ▼

・チャート△

・指標△

・業績△

・現状、買う理由なし

それでは詳しく見ていきましょう。

 味の素の基礎知識

事業内容

出典:味の素

調味料国内No.1の企業です。

健康食品、医薬品、飼料、冷凍食品、飲料などを手掛けています。

 

事業割合(セグメント)

・海外食品:43%

・日本食品:33%

・ヘルスケア:12%

・ライフサポート:10%

・その他:2%

7割以上が食品事業です。

*売り上げの55%は海外

 

味の素の株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

2016年に株価3,000円にタッチしてからはダラ下げモードに入っています。

この下降トレンドはもう3年以上続いている状況です。

もう少し短期(2年チャート)で見てみましょう↓

 

2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

上がるのか下がるのかハッキリしない動きが頻繁に出ています。

回復しかけると大陰線が出現して上昇を帳消しにしている感じです。

*減益(下方修正)などで大陰線が出現しています。

トレンドが転換しているのかチャートから判別するのは難しいですね。

 

参考指標

株価:1,820円

PER:55.42倍

PBR:1.69倍

配当利回り:1.76%

自己資本比率:43.8%

ROE:4.74%

EPS:53.62円

*2019/12/17のデータ

・指標的には「割高」

PERが55倍もあるので買うのは気が引けますね。その他の条件が良ければ話は別ですが・・。

・財務状態は問題なし

自己資本比率は高めなので大丈夫です。ROEが低いのが難点ですね。

 

売上高の推移

2015年:1兆66億円

2016年:1兆1,494億円

2017年:1兆911億円

2018年:1兆1,147億円

2019年:1兆1,274億円

・売上は特に問題なし

売り上げそのものは順調ですが、問題は「利益」です。

 

当期利益の推移

2015年:464億円

2016年:712億円

2017年:530億円

2018年:601億円

2019年:296億円

・業績は大幅減益

株価がジワジワ下げているのは利益が低迷しているためですね。

減益の理由は「アフリカ豚コレラ+減損損失」の影響です。

 

味の素の株主優待

出典:味の素

【必要株数】

100株(権利月:3月末)

【優待内容】

1,000円相当の商品詰め合わせ

1,000株以上なら3,000円相当にグレードUPしますが、優待利回りは低いです。

配当や優待狙いで買う銘柄ではないですね。

 

まとめ:味の素の株価予想(今後)

投資長の見解

現状、買う理由は見当たらない。

 

今後の見通し

株価分析から分かったことは次の3つ

・株価は下落中

・指標的には割高

・業績は低迷中

株価上昇の兆しは見られず、この流れは当分続く可能性があります。

どう考えても今は買う場面ではないでしょう。