個別銘柄の分析

イオン(8267)株価分析|優待人気の業績安定銘柄です。

こんにちは。今日は、

イオン(8267)の株価分析です。

 

まずは結論から。

・イオンの本業は不動産

・10年チャートは右肩上がり

・指標的には「割高」

・これから買うのはハイリスク

 

それでは詳しく見ていきましょう。

イオンの基礎知識

事業内容

総合スーパーで有名なイオンですが、実は「不動産」と「金融」で稼いでいます。

 

事業セグメント

出典:イオン

不動産業と金融業で大きな利益を占めているのが分かりますよね。

逆に、イオンの代名詞的なスーパー事業(SM)は-55億円の大赤字となっております↓出典:イオン決算書

決算資料を見るとその企業の実態が丸わかりですね。

「イオン=不動産業」なので、イオンがヤバくなるのは不動産業がヤバくなるときです。

 

イオンの株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

長期的に右肩上がりのチャートです。

何度も調整を入れながらゆっくりと上昇しているのが分かりますね。

これはもちろん政府の金融政策も大きく影響しています。

 

2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

短期的には(調整が終わって)上昇を開始したように見えますが、上昇トレンド継続かどうかは誰にも分かりません。

イオンは大型銘柄なので日経平均との連動性も大いにあります。

今後の値動きは相場状況にも大きく左右されるでしょう。

 

参考指標

株価:2244.5円

PER:75.57倍

PBR:1.78倍

配当利回り:1.60%

自己資本比率:10.9%

ROE:2.11%

EPS:28.11円

*2019/11/24のデータ

PERの高さ(イオンはかなり割高)が目立ちますね。

また、イオン株はROEが低いことでも知られています↓

10%を合格ラインとすると、一番高いところ(2015年)でも3.6%しかありません。

これは(指標的には)株主資本の使い方が下手であるという意味です。

ちなみに、自己資本比率が小さいのは金融業の影響なので問題ありません。

 

売上高の推移

2015年:7兆785億円

2016年:8兆1,767億円

2017年:8兆2,101億円

2018年:8兆3,900億円

2019年:8兆5,182億円

売上は横ばい状態も微増って感じですね。

 

当期利益の推移

2015年:420億円

2016年:60億円

2017年:112億円

2018年:245億円

2019年:236億円

2016年大幅減益もチャート的にはあまり影響がありません。

むしろ丁度いい調整になった感じですね。

 

イオンの株主優待

100株以上持っているとオーナーズカードがもらえます↓出典:イオン

このカードを持っていればイオンでの買い物から現金がキャッシュバックされます。

例えば、100株保有なら半年間の買い物から3%キャッシュバックしてもらえます。

上限が100万円なので最大で3万円返ってくると考えると結構お得な優待ですね。

*持ち株数に応じて返金率が変わります。詳しくはイオン公式HP参照

 

まとめ

イオンユーザーなら買いだと思います。

ただ、現在株価は高値水準にあるので資金に余裕を持たせておくのがベストです。