個別銘柄の分析

トヨタ自動車(7203)株価分析|超大型銘柄の買い方・売り方を解説します。

知名度No.1トヨタ自動車の株価分析。

トヨタ株の現状を分析して、買い時・売り時を説明します。

トヨタ自動車の基礎知識

事業内容

世界的自動車メーカーとして有名です。

国内シェアは40%で断トツのNo.1。

ココが潰れたら日本は終わりって感じの大企業ですね。

 

事業割合(セグメント)

・自動車:90.7%

・金融:6.5%

・その他:2.8%

売り上げの9割が自動車です。

実は、金融や住宅事業も行っています。

 

トヨタ自動車の株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

・10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

時価総額が大きく、日経平均との連動性が高い銘柄です。

業績以上に世界経済や地合いの影響をモロに受けます。

日経平均株価と比較すればその連動性が良く分かると思います↓出典:Yahoo!ファイナンス

とくにアベノミクスによる金融緩和で株価が倍になっていますね。

今後の上昇にはトヨタの業績だけでなく「地合い」が必要です。

 

・5年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

ここ数年は7,000円前後で平衡状態に達している模様です。

ボックス圏の切り上げor切り下げには地合いが大きく影響するでしょう。

・地合い〇→株価上昇

・地合い×→株価下落

世界経済や為替相場にも注意が必要です。

 

参考指標

株価:7,359円

PER:9.69倍

PBR:1.06倍

配当利回り:2.99%

自己資本比率:38.2%

2019/9/11のデータ

トヨタには約20兆円の借金がありますが、財務状態は良好です。

倒産の心配はないでしょう。

ただ、資産としての安全性はやはり「地合い次第」となります。

個人的には長期間ホールドするのはリスクが高いと思います。

 

経常利益の推移

2015年:2兆8,928億円

2016年:2兆9,833億円

2017年:2兆1,938億円

2018年:2兆6,204億円

2019年:2兆2,854億円

2020年:2兆5,600億円(会社予想)

経常利益はほとんど横ばい状態で、これからも同じでしょう。

*自動車産業は成熟しています。

このことからも地合いが相当強力な要因となることが分かります。

 

トヨタ自動車の株価予想(今後)

現状から自動車の売り上げを飛躍的に伸ばすのは難しいと思います。

*自動車産業自体が成熟しているため

さらには今後、日経平均が3万円代に切り上がると考えるのは楽観的すぎます。

地合いが悪くなれば、大型株は業績に関わらず全滅するので注意が必要です。

 

買い時

以上のことから、トヨタ株は長期投資より短期投資の方が得策です。

日経が調整する局面ではトヨタ株も連動して急落するので、そこが狙い目です。

つまり「リバウンド投資法」ですね。

業績の良い大型銘柄は短期投資には最適ですよ。

 

売り時

リバウンド投資法では「25日移動平均線からの乖離率」が目安になります。

マイナス乖離から乖離率が0に近づく過程で売り抜けるのがセオリーです。

 

トヨタ株の狙い方まとめ

長期投資や配当狙いでトヨタ株を買うのはリスクが大きいと考えられます。

よって、トヨタ株を狙うのは高乖離状態にあるときのみ。

リバウンド投資法に絞ります。

ただ、チャンスは自分では作れないので「待ち」あるのみですね。

以下、仕掛けるときの注意点をメモっておきます。

 

①1発で株価の底を当てようとせず、2~3回に分けて買いを入れる

「分割売買」は投資の基本ですね。

できるだけ平均約定値を下げましょう。

 

②下げているときに買う(上がったものを追わない)

逆張りの基本は下げているときに買うことです。

だいたいチャンスは2回くらいはあります。

 

③2~3週間はもみ合うことを覚悟する

株価はグダって当たり前です。

自分が買ったらすぐに上がるというのはムシが良すぎる発想です。

 

焦らず放置していれば、忘れた頃にいずれチャンスが訪れるでしょう。

その時が来たらまた記事にします。