メルカリ(4385)の株価分析。
3秒で分かるメルカリ株まとめ↓
・ユーザー&売り上げは増加中
・成長戦略の投資拡大
・営業損益は赤字拡大
・肝心の株価は下落中
・どうやって黒字化するのか疑問
メルカリの基礎知識
事業内容
出典:メルカリ
フリマアプリの「メルカリ」運営がメイン事業です。
つまり、メルカリユーザーからの販売手数料(10%)が主な収益源です。
「多くのユーザーが活発に売買すればその分メルカリも儲かる」という分かりやすい仕組みですね。
販売カテゴリー
出典:メルカリ
レディース:24%
エンタメ・ホビー:21%
メンズ:15%
家電:8%
コスメ:8%
その他:14%
洋服・本が良く売れるとの評判通りってカンジですね。
カテゴリーを強化するよりは利便性を向上していかにユーザー数&売買回数を確保できるかが勝負だと思いますが。
個人的にはメルカリでの売買がもうちょっと便利だったら売りたいものが山ほどあるのですが・・・。
メルカリの株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
・2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
メルカリは上場日に最高値(6,000円)を付け、後は右肩下がりのチャートです。
現在株価は初値の2分の1以下にまで落ち込んでいます。
さらには、2019/11/8に2020年6月期の第1四半期連結決算を発表(営業損益-70億円)すると↓
・6ヵ月チャート出典:Yahoo!ファイナンス
株価は一時ストップ安まで下落。
上場来最安値を更新する可能性も出てきましたね・・。
この原因は後で紹介する経常利益の赤字拡大によるものです。
参考指標
株価:2,057円
PER:–倍
PBR:6.93倍
配当利回り:0%
自己資本比率:31.1%
ROE:-26.13%
EPS:-94.98円
*2019/11/10のデータ
現状はマシな方だと思います。
自己資本比率が低下しつつあるので早めに黒字転換しないとヤバそうな気配ですが・・。
経常利益の推移
2016年:-1億円
2017年:-27億円
2018年:-47億円
2019年:-121億円
「メルカリ=赤字企業」は有名でしたが、上場後も赤字額は拡大しています。
ただし、メルカリの売上高は順調に伸びています↓
2016年:122億円
2017年:220億円
2018年:357億円
2019年:516億円
ただ、メルペイの利用者還元キャンペーンなど利用者を増やすための投資が赤字の直接原因です。
引き続き成長戦略を最優先した経営方針なのでさらに赤字額が拡大する可能性は大きいでしょう。
まとめ
私個人としては、「メルカリは今後黒字化していくの??」と少し疑問です。
優秀な経営陣が集まっているので、「先行投資しているんだ!」と言われるかもしれません。(実際、売上も伸びています。)
ただ、今後の黒字拡大&安定成長のシナリオが見えないのでメルカリ株の購入は当分遠慮しておく所存であります。
2019/11/16追記:メルカリ買収?
先日、ソフトバンクGがLINEを買収しました。
その時に「メルカリも買収されるのでは?」みたいな憶測が飛んでいたので追記します。
たしかにソフトバンクGがメルカリも傘下に収める可能性はあります。
そうなると株価は一気にS高まで跳ねることが予想できます。
しかし、「ただの予想で資金を突っ込めないよ・・。」という場合はチャートを観察するのがベストです。
LINEも買収前には買われる動きが見られましたし、何らかの不穏な動きをしているチャートは多いのが現実です。
インサイダー情報がなくてもチャートを注意深く観察していれば重要情報を読み取れることがありますよ。
*もちろん全く読めないことも多いですが。