信越化学工業(4063)の株価分析
*読み方は「しんえつ化学工業」です。
まずは結論から
▼信越化学工業株まとめ▼
・シリコンウエハ世界シェアNo.1
・業績◎
・財務◎
・チャート的には△
・今は様子見がベスト
それでは詳しく見ていきましょう。
Contents
信越化学工業の基礎知識
事業内容
塩化ビニル樹脂、シリコンウエハで世界No.1の企業です。
*塩化ビニル樹脂=建材などに使われる
*シリコンウエハ=半導体の中心部
今後、5GやIoTが進展すれば需要が高まる分野ですね。
ESG関連で外国人投資家からの評価も高い企業です。
*ESG=環境・社会・ガバナンス
事業セグメント
セグメント別の売上高は次の通り。
出典:信越化学工業
やはり「塩ビ・化成品」と「半導体シリコン」が多くを占めていますね。
信越化学工業の株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2016~2017年はハイテクブームで株価が2倍になっています。
今は大きめの調整を終えて、前回高値ライン(12,000円)にさしかかっている場面です。
12,000円ラインが抵抗線として機能した場合は株価が伸び悩む可能性もありますね。
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2年チャートで見る限り、逆張り・順張りいずれの仕掛けも遅いことが分かります。
ここから仕掛けるとだいたい損するパターンだと予想できます。
(チャンスがくるまで)もう少し様子を見るのが正解でしょうね。
参考指標
株価:11,760円
PER:15.58倍
PBR:1.93倍
配当利回り:1.87%
自己資本比率:81.1%
ROE:12.84%
EPS:725.99円
*2019/12/6のデータ
・指標的には普通
100株で120万円なので体感的には「割高」ですが、指標的には「普通」ですね。
・財務状況は超優秀
自己資本比率80%超えの超優良企業です。ROEも高めです。
つまり、指標的には買いを入れても問題ないことが分かります。
売上高の推移
2015年:1兆2,555億円
2016年:1兆2,798億円
2017年:1兆2,374億円
2018年:1兆4,414億円
2019年:1兆5,940億円
2018年から微増しているようです。
売り上げもしっかりキープできているので安心感がありますね。
当期利益の推移
2015年:1,286億円
2016年:1,488億円
2017年:1,759億円
2018年:2,662億円
2019年:3,091億円
利益も順調に増加しています。
やはり2018年からの伸びが凄いですね。
業績面も問題ないようです。
まとめ: 信越化学工業の株価予想(今後)
投資長の見解
(チャート的な理由から)今は様子見がベスト!
今後の見通し
・業績や指標面は何の問題もありません。
地合い(相場)全体が下げない限りは大丈夫だと思います。
・問題はチャートです。
今後の展開は前回高値(12,500円付近)での値動き次第でしょうね。
上抜けるようなら続伸するかもしれませんが、跳ね返された場合は再び調整に入る可能性があります。
地合い・業績・財務内容はOKですが、チャート的な問題があるので今は様子見がベストだと思います。