個別銘柄の分析

鳥貴族(3193)株価分析|今後上がるのか予想してみた!

鳥貴族(3193)の株価分析

 

まずは結論から。

▼鳥貴族の株まとめ▼

・利益は赤字転落

・株価はほぼ動かず

・現状、買う理由はない

 

それでは詳しく見ていきましょう。

鳥貴族の基礎知識

事業内容

出典:鳥貴族

100%飲食事業です。

焼き鳥屋の「鳥貴族」を関東・関西圏を中心に展開しています。

全品298円なのが特徴的ですね。

 

鳥貴族の株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

上場から株価は4倍まで上昇しました。

しかし、2017年12月に最高値を付けた後は下落が続いています。

この下落は「調整の下げ」ではなく「業績不振による下げ」です。

*業績の推移グラフは後述

 

2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

ここ2年程で株価は半値になり、それからは横ばい状態ですね。

値動きや出来高から市場注目度が下がっていることが分かります。

 

参考指標

株価:2,000円

PER:51.05倍

PBR:3.55倍

配当利回り:0.40%

自己資本比率:38.09%

ROE:-4.26%

EPS:562円

*2019/11/16のデータ

あまりいい数値ではありませんね。

PER的には割高ですし、ROEはマイナスですから・・。

この辺は利益の推移を見るとよく分かります↓

 

当期利益の推移

2015年:5.8億円

2016年:9.8億円

2017年:9.6億円

2018年:6.6億円

2019年:-2.8億円

2017年をピークに利益は減少し、ついに赤字に転落しました。

こうして見ると、株価が業績に先行して動いていることがよく分かりますね。

 

鳥貴族の株主優待

出典:鳥貴族

【権利月:1月・7月】

・100~299株:年間2,000円相当

・300~499株:年間6,000円相当

・500株~:年間10,000円相当

優待(食事券)狙いで投資するには利回りが低いですね。

 

鳥貴族の株価予想(今後)

株価は上がるのか?

少子高齢化が進む日本では飲食業の市場規模が縮小することが予想されます。

つまり、外国への進出等の改革がない限り厳しい経営状態が続くと思われます。

また、日経平均の急上昇などは期待できない局面なので、ここから株価が上昇するとは考えられません。

 

株の買い方は?

株価が大きく下げた局面でのスイングトレードならありかもしれません。

長期的な成長に期待して投資するのはキビシイですね。

 

まとめ

「株価下落、業績は赤字、市場規模の縮小」を考えると現状ではかなり厳しい状況です。

今後、何らかの革新が買い限りは株を買う理由もないかなと思います。

 

2019/12/9追記:好決算により株価急騰

鳥貴族(3193)株が急騰したので追記します。

株価は+367円(前日比19.23%)と急騰しています。

6ヵ月チャート出典:Yahoo!ファイナンス

売りが続いていた分、そこそこ反発しましたね。

 

急騰の理由

2019/12/6の決算発表が材料視されたようです。

・第1四半期は大幅増益

・売上が2年ぶりの増収

徹底した資金管理&業績不振店の損切り(販管費の減少)が功を奏した模様です。

進捗率も高く(59.4%)、既存店の売り上げが23カ月ぶりに増益(対前年同月実績)したこともプラス評価されたのでしょう。

 

改めて、「鳥貴族株は買いか?」

では、鳥貴族株は買いなのか?というと私的にはNOです。

その理由は2つ

①PERが58倍で「超割高」

②飲食業の成長性が疑問

①私は「割安成長株」を狙うのでPERが10倍以下の銘柄がメインです。

②増収増益をキープするためにはこれから拡大する市場(業種)であることが重要です。

まぁ、あくまで予想なのでどうなるかは分かりませんが、やはり鳥貴族は株を買うより店を利用した方が良いかと思いますね。