株主優待の改悪で暴落中!
すかいらーくHD(3197)の株価分析をします。
まずは結論から
▼すかいらーく株まとめ▼
・チャート:△
・株価指標:△
・業績:赤字転落
・さらなるリスクに注意せよ!
飲食業もコロナで大打撃を受けた業種の1つです。
「この暴落はチャンスなのか?」
「今後、株価はどうなるのか?」
以下、詳しく見ていきましょう。
Contents
すかいらーくの基礎知識
事業内容
出典:すかいらーく
ファミレス最大手です。
▼運営店舗▼
・ガスト
・バーミヤン
・ジョナサン
・夢庵
・その他多数
どれも安い&美味しいお店ですよね。
事業内容(セグメント)
レストラン:97%
その他:3%
すかいらーく≒飲食業と思ってOKです。
個人では運営が難しい事業分野ですね。
*個人経営の飲食店は高確率で赤字化します。独立したい方は飲食やアパレルは避けましょう。
すかいらーくの株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
上場来最高値の2,000円を突破して続伸した直後にコロナ直撃。
ブレイク狙いの投資家は全滅したことと思います。
*順張りはレワード比が低い傾向があるのでオススメしません。やはりプロは逆張りです。
2年チャートでもう少し詳しく見てみましょう↓
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
上値抵抗線(2,000円ライン)ブレイクで仕掛けて損切れていない人は絶望状態だと思います。
結果的に絶好の仕掛けポイントに見えるワナとなりましたね。
社会情勢1つで状況は一変するのでやはりリスクの取り方には重々注意しないといけませんね。
参考指標
株価:1,521円
PER:–倍
PBR:2.68倍
配当利回り:–%
自己資本比率:25.0%
ROE:–%
EPS:48.1円
*2020/9/12のデータ
・指標的には割高
PER、PBRは高水準なので(悪材料が出たときなど)株価急落のリスクは高めです。
・財務状態△
今回のコロナショックで自己資本比率がさらに下がっています。
2017年12月:40.0%
2018年12月:39.5%
2019年12月:29.3%
2020年1月:25.0%☜コロナ後
有利子負債も多くなっており、財政的にキビシイ状況です。
・配当懸念
現在は配当未定ですが、今後は配当中止の流れも十分ありえます。
つまり、さらなる株価下落リスクを内包している状態です。
売上高の推移
2015年:3,400億円
2016年:3,511億円
2017年:3,545億円
2018年:3,594億円
2019年:3,663億円
コロナショックまでは(売り上げは)順調に伸びていました。
コロナショックまで株価が続伸していたのも理解できますね。
当期利益の推移
2015年:94億円
2016年:151億円
2017年:182億円
2018年:155億円
2019年:114億円
減益傾向⇒赤字転落
(コロナ前)
人件費や株主優待で出費も多い状況でした。売上は伸びても利益は下がっています。
(コロナ後)
コロナ直撃で大打撃
ついに赤字転落してしまいました。
その結果、今回のバッドニュース(優待改悪)につながりました。
すかいらーくの株主優待
出典:すかいらーく
【コロナ前の株主優待】
・100株以上:年間6,000円分
・300株以上:年間20,000円分
・500株以上:年間33,000円分
・1,000株以上:年間69,000円分
(権利月:6月末・12月末)
個人投資家にかなり人気の優待でした。
しかし、今回の改悪により↓
【コロナ後の株主優待】
100株以上:年間4,000円分
300株以上:年間10,000円分
500株以上:年間16,000円分
1,000株以上:年間34,000円分
かなり下がってしまいました。
今のところ、優待が維持されただけマシな方です。
まとめ: すかいらーくの株価予想(今後)
投資長の見解
優待・配当廃止のリスクを考慮せよ!
今後の見通し
業績から考えても配当や優待を出せる状況ではないと思います。
今回の発表は優待改悪で留まりましたが、追加のバッドニュースが出る可能性もあります。
チャート的にもそこまで大きな乖離ではないので、投資するにはレワード比が悪い状況です。
つまり、今はスルーが正解ですね。