ソフトバンクG(9984)の株価分析。
まずは結論から↓
▼ソフトバンクGまとめ▼
・コロナショックから株価回復
・WeWork問題から株価回復
・ついに株価は新高値を更新
・上昇よりも暴落リスクを考えよ
・今は仕掛けタイミングではない
結論から言うと、短期・長期ともに今は買い時ではありません。
しかし、今回のような株価暴落⇒V字回復場面は絶好の投資チャンスでした。
なぜ暴落した株価はこんなにも急に回復したのか?
以下、その理由も含めて詳しく解説していきます。
Contents
ソフトバンクの基礎知識
事業内容
携帯のイメージが強いですが、実は「ソフトバンクG=巨大な投資ファンド(持ち株会社)」です。*収益源は次の通り↓
収益源①:投資先(株)からの配当
収益源②:株を売却(売買差益)
収益源③:自社株の上昇(利益に計上できる)
事業内容(儲け方)がちょっと特殊なので注意が必要です。
*ちなみに、ソフトバンクG(9984)の傘下にあるソフトバンク(9434)はインターネットをベースに様々な事業を展開しています。
ソフトバンクGの事業内容はHP参照↓
出典:ソフトバンク
・投資事業
・国内の通信事業
・米国の通信事業
・インターネット広告
・半導体、IoT、AI
「様々な企業を買収して巨大化するグループ会社」というイメージでOKです。
最近はZOZOやLINEを傘下に収めてネット・通信事業を強化しています。
この買収がなぜ事業基盤の強化になるのか?については堀江さんが分かりやすく解説してくれています。
世界と競争するために基盤を固めているので、おそらくこれからもソフトバンクGの進撃は続くと思われます。
ソフトバンクGの株価分析(現在)
株価の推移(チャート)
【10年チャート】出典:Yahoo!ファイナンス
アベノミクスで株価は2~3倍になっています。やはり地合いの影響は大きいですね。
今回のコロナショック+WeWork問題で暴落しましたが、V字回復&最高値を更新しています。
【2年チャート】出典:Yahoo!ファイナンス
▼最近の値動き▼
コロナショック&wework問題で株価急落(大暴落)
↓
資産売却等(好材料)でV字回復
それにしてもなぜこんなに株価が上がるのでしょうか?
株価がV字回復した理由は以下の3つです。
理由①:日銀が年間6兆円購入
超大型巨人(日銀)がTOPIXのETFを大量購入しています。
株価(日経平均)全体を底上げする効果があり、地合いが良好に保たれています。
*地合いが崩れたら大型株のSBG(9984)もほぼ確実に下がる
理由②:保有株の評価損だから
今回の赤字は投資失敗によるものです。
SBGの経営自体がヤバいわけではありません。
理由③:自社株買いしている
天才投資家&経営者の孫さんが動きました。
保有している株を売却→現金確保→ソフトバンクGの株を購入(自社株買い)
今回の急落は特に激しかったので買いのスーパーチャンスが生まれました。
このように「ポテンシャル銘柄」が高乖離状態にあるときは投資の大チャンスです。
*ただし、必ず上昇するとは限りません。資金管理は前提です。
参考指標
株価:6,334円
PER:–倍
PBR:1.89倍
配当利回り:–%
自己資本比率:10.2%
ROE:42.1%
EPS:99.27円
*2020/9/5のデータ
指標的にはとくに問題なし。
ちなみに自己資本比率が低いのは借金が多いからです。
【借り入れが多いことに関して】出典:東洋経済
借り入れ金額が(並居る有名企業を押しのけて)堂々の第1位になっていますが、これは運営方針によるものが大きいです。
では、経営状態がヤバいのか?というと全然そんなことはありません。
今回のWeWork問題も経営の根幹を揺るがすような事件ではありません。
売上高の推移
2016年:8兆8,817億円
2017年:8兆9,010億円
2018年:9兆1,587億円
2019年:6兆935億円
2020年:6兆1,850億円
当期利益の推移
2016年:4,741億円
2017年:1兆4,263億円
2018年:1兆389億円
2019年:1兆4,111億円(過去最高)
2020年:-9,615億円
2017年に利益1兆円超えを果たして、日本のトップ企業に躍り出ました。
順調に推移していましたが、今回の投資失敗×コロナのWパンチでぶっ飛んだ模様です。
ソフトバンク株下落の理由
コロナショック以前、約3カ月ほどソフトバンクGの株は下落していました↓
出典:Yahoo!ファイナンス
これは「WeWork問題」が原因です。
*WeWorkというシェアオフィスの会社に1兆円を超える投資をしたものの、これが大失敗ではないか?という問題です。実際、これは大失敗でした。
コロナの影響もあって創業以来最大の大赤字を出していますが、経営状態に問題はありません。
ソフトバンクGの株価予想(今後の見通し)
ソフトバンク株は危ない?倒産?
ソフトバンクGが保有する有価証券の含み益等を考えても、経営状態を揺るがすほどの状態ではありません。
むしろ、ここからまた復活する可能性が高いと思います。
ソフトバンク株は上がるのか?
今後はコロナ大恐慌がやってくる可能性があり、長年続いてきた上げ相場が終了する可能性があります。
ソフトバンクGは大型株なので日経平均(地合い)が悪くなれば下げていきます。
よって、今は長期投資するタイミングではないと考えられます。
ソフトバンク株はどうやって買う?
株価の底を正確に当てることはできないので「分割売買」がベストです。
ただ、ソフトバンク株は値嵩株なので資金が少ない場合はミニ株もありですね。
株初心者であれば【SBIネオモバイル証券】 で少額取引するのもアリですね。
*ネオモバなら1株単位で売買できます。
ソフトバンク株はどこまで上がる?
上値抵抗線の6,000円(前回・前々回・前々々回・前々々々回の最高値)が1つの目安になります。
ここを上抜けるようなら買い優勢になるでしょうが、今後の経済状態を考えるとキビシイと思います。
*ソフトバンクGは日経平均に連動しているので地合いが悪いと上がりません。
まとめ(買い時・売り時)
投資長の見解
今は買い時でも売り(空売り)時でもない!
また、長期投資は避けるべし!
今の株価はプラス乖離状態にあり、短期的(スイング等)にも買い時ではありません。
コロナショック&WeWork問題で急落&超マイナス乖離状態を逃したのであれば当分関わらないのが賢明ですね。