花王(4452)の株価分析
まずは結論から
▼花王株まとめ▼
・業績◎
・財務◎
・チャート△
・7,500円付近で買えたらベスト
それでは詳しく見ていきましょう。
花王の基礎知識
事業内容
出典:花王
・トイレタリー国内No.1
・化粧品国内No.2
商品は原料から生産して、独自の物流システムで販売しています。
事業割合(セグメント)
出典:花王
・化粧品:18.5%
・スキンケア、ヘアケア:22.6%
・ヒューマンヘルスケア:17.8%
・ファブリック&ホームケア:22.8%
・ケミカル:18.3%
かなりバランスの取れた事業割合です。
安定した売り上げの秘訣もこの事業配分にあるのかもしれませんね。
典型的なディフェンシブ銘柄です。
*ディフェンシブ銘柄=景気動向に左右されにくい銘柄
花王の株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
上昇トレンドが6~7年継続している超優良銘柄です。
そこまで大きな調整が入らないのも業績&将来性の下支えあってのものです。
今は上昇後の調整期間(持ち合い状態)ですが、その様子は2年チャートで見るとよく分かります↓
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
株価9,000円ラインが上値抵抗線になっているのが分かります。
ここ1年程は7,500~9,000円のボックス圏を形成しながら推移しています。
高値(9,000円ライン)を突破したら次の上昇が期待できます。
チャート的には積極的に買いにくい状況といえます。
参考指標
株価:8,972円
PER:26.81倍
PBR:5.36倍
配当利回り:1.45%
自己資本比率:56.3%
ROE:18.87%
EPS:314.25円
*2019/12/16のデータ
・指標的には「ちょっと割高」
さすがにPER、PBRは高めですね。
ただ、「PER、PBRが高い≠株価が上がらない」です。
少々割高でも上がる株は上がります。
・財務状態は問題なし
ROEもかなり高めです。
売上高の推移
2015年:1兆4,017億円
2016年:1兆4,745億円
2017年:1兆4,576億円
2018年:1兆4,894億円
2019年:1兆5,080億円
売り上げ好調
化粧品や紙おむつの売れ行きが好調で右肩上がりのグラフになっています。
当期利益の推移
2015年:795億円
2016年:1,051億円
2017年:1,265億円
2018年:1,470億円
2019年:1,536億円
増収増益!
利益も順調に伸びています。
業績面に関してはかなり好調であることが分かりますね。
まとめ:花王の株価予想(今後)
投資長の見解
有利な場面(チャンス)到来を待つのがベスト!
今後の見通し
7,000~9,000円のレンジを想定した場合、現在株価9,000円(高値付近)で買うのは不利です。
*レンジはある程度続く可能性が高い
逆に大きく下げた場面で買うことができれば(業績の下支えもあるので)有利に展開できるでしょう。
つまり、今(レンジの高値付近)はチャート的な問題から買わないのがベストな判断といえます。