かんぽ生命保険(7181)の株価分析
3秒で分かるかんぽ株まとめ↓
・売上減少中
・今後のシェア争いは厳しそう
・買うべきか?⇒おすすめできない
*明確な理由あり(後述)
かんぽ生命の基礎知識
事業内容
国内最大級の保険会社で、商品は次の5種類です。
・終身保険
・普通定期保険
・養老保険
・学資保険
・長寿支援保険
保険は人生のリスクヘッジであり必須ですが、種類が多くて分かりにくいのが特徴です。
料金も高いので一度はガチで勉強することをおすすめします。
かんぽ生命の株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
上場後に高値を付けてからは下落の一途を辿っています。
株価が大きく上昇しない理由は「機関投資家が買わないから」です。
彼らのもつ巨額のマネーが流入しない限り株価は下げ続けます。
*どうして買わないのか?というと買うべき理由がないからです。
5年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
出来高も少なく、持ち合い状態が続いていましたが、ついに安値を更新してしまいました。
「そろそろ上げるのでは?」と思うかもしれませんが、おそらくそう簡単にはいきませんよ。
*その理由は後述します。
参考指標
株価:1,858円
PER:7.83倍
PBR:0.47倍
配当利回り:4.09%
自己資本比率:2.9%
ROE:5.82%
EPS:200.86円
*2019/11/18のデータ
配当利回りが高まっていますが、これは株価下落の影響です。
配当の高さから株を買う前に、売り上げの推移と今後の展開をよく考えましょう。
売上高の推移
2015年:101,692億円
2016年:96,057億円
2017年:86,594億円
2018年:79,529億円
2019年:79,166億円
利益の源泉である売り上げが右肩下がっているのは危険信号ですね。
原因はもちろんネット保険にシェアを取られていることです。
当期利益の推移
2015年:813億円
2016年:848億円
2017年:885億円
2018年:1044億円
2019年:1204億円
利益は右肩上がっています。
しかし、売り上げが下がる中いつまでキープできるかが問題ですね。
かんぽ生命の株価予想(今後)
今後、かんぽ生命の株価が大きく上昇する可能性は低いと思います。
その理由は「ネット保険」の登場です。
たとえば次のグラフは人気No.1のネット生命保険への加入者数の推移です。
出典:ライフネット生命
この10年で急激に加入者数が伸びていることが分かりますよね。
株も総合証券からネット証券に移行していますが、これが保険業界にも来ているのです。
この流れは今後ますます加速していくことが予測できるので、「売り上げDOWN⇒株価も下落」という未来が見えます。
ネットの普及がもたらす「革命」に逆らうのは難しいのが現実です。
まとめ
日本の保険市場は大きいですが、ネット保険が優勢と見えます。
・配当が高いから
・下げているから
・安いから
・上がるのでは?
といった安易な発想から買いを入れるとヤバいでしょう。