ミクシィ(2121)の株価分析です。
まずは結論から
▼ミクシィ株まとめ▼
・モンスト効果は終了間近
・業績&株価は右肩下がり
・財務状態&事業内容は◎
・新材料がない限りは様子見がよい
それでは詳しく見ていきましょう。
ミクシィの基礎知識
事業内容
もともとは「mixi」というSNS(出会い系として有名)を運営していました。
その後、スマホアプリ「モンスターストライク」の大ヒットでゲーム会社化しました。
もうすでにダウンロードしているかもしれませんね。
ミクシィの歴史は2019年の決算説明資料を見れば良く分かりますよ。
出典:ミクシィ決算説明資料
モンストをリリースしてから売り上げが急増しているのが分かると思います。
*売り上げの増加率はmixiの比ではありませんよね。
このときはガンホー(3765)の「パズドラ」を抜き去る圧倒的な爆発力でした。
*ガンホーはパズドラの大ヒットで20倍株になりました。
ただ、これは今は昔(スマホアプリ黎明期)の出来事です。
ミクシィの株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2013年10月リリースのモンスト効果で2013年11月(翌月)から株価が暴騰しています。
200円台だった株価は一気に6,000円台まで跳ね上がりました。
しかし、ここ2年間は下落続きです。
売り上げがほぼモンスト一本だったので、モンスト熱が冷めた時の反動がヤバいですね・・。
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2018年の下げ方はヤバいですね・・。
一応2,000円が支持線として機能しているようですが、いつまでもつか分かりません。
このまま利益が減少するようなら支持線をブレイクダウンする日も近いと思います。
*利益の推移グラフは後述
参考指標
株価:2,079円
PER:52.22倍
PBR:0.89倍
配当利回り:5.29%
自己資本比率:92.9%
ROE:15.23%
EPS:350.26円
*2019/12/4のデータ
・指標的には割高
株価はかなり下がりましたが、それでも割高状態です。
まだPERが50倍もありますからね・・。
・財務状態は超健全
自己資本比率が驚異の90%超えでほぼ無借金経営といえます。
急に倒産したりする心配はありません。
売上高の推移
2015年:1,129億円
2016年:2,087億円
2017年:2,071億円
2018年:1,890億円
2019年:1,440億円
2016年をピークに売り上げ(モンストの課金)が減少しています。
やはり大ヒットゲームでも3年ほどで飽きがくるようですね・・。
当期利益の推移
2015年:329億円
2016年:610億円
2017年:598億円
2018年:417億円
2019年:265億円
モンスト効果が弱まると利益もイッキに減少しています。
ガンホーのパズドラ同様に新作アプリ効果は約2~3年なのかもしれませんね。
今後の投資に活かしたいと思います。
まとめ:ミクシィの株価予想(今後)
投資長の見解
何らかの材料がない限りは見送り
「チャート的に何となく安そうだから」or「高配当だから」という理由で買うのはNG行動の可能性が高いですね。
今後の見通し
ミクシィが新サービスをヒットできない限り株価は下がると思います。
*決算内容からしてもmixiやモンスト効果は明らかに弱まっています。
ミクシィの事業内容自体は(ネットビジネスなので)一撃必殺の爆発力を持っていますが、ユーザーを大量に集客できない限り(以前のような)儲けにはなりません。
逆に、ポケモンGOやドラクエウォークのような数百万ダウンロードの超人気アプリorその他サービスを開発できたときは投資チャンスとなるでしょう。
現状、ミクシィ株からは資金が流出しているので再燃したときの爆発力は十分あると思います。