高配当で有名な優良企業「NTTドコモ(9437)」の株価分析。
「配当狙いで買い?」
「安くなった今がチャンス?」
現状分析と今後の予想を行います。
NTTドコモの基礎知識
事業内容
携帯電話で国内最大手です。
・継続課金が取れるビジネスモデル
・他社には参入障壁が高いビジネス
かなり強力な企業です。
ちなみに、NTTドコモ(9437)とNTT(9432)は似て非なるものです。
*NTTドコモがNTTから独立・上場しました。
事業割合(セグメント)
出典:NTTドコモ
・通信事業:81.72%
・スマートライフ事業:9.22%
・その他の事業:9.06%
8割以上が携帯事業による利益です。
つまり、NTTドコモ株は携帯事業の成否にかかっています。
電話料金引き下げ報道に対して株価が敏感に反応するのはこのためです。
NTTドコモの株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
アベノミクス相場で株価はボックス圏を切り上げています。
その後、順調に上げていましたが、携帯料金引き下げに伴いちょい下落という流れ。
ここから下降トレンド突入か?と思われましたが、株価は回復しています。
また、NTTドコモは大型銘柄なので日経平均との連動性が高いです↓
出典:Yahoo!ファイナンス
値動きは地合いの影響と合わせて考える必要があります。
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
携帯料金が下がると売り上げが下がりますから株価も下がっています。
この辺はさすがに敏感ですね。
一部の機関投資家が投げて来たようです。
ただ、5G関連銘柄ということもあり再度上昇している模様です。
参考指標
株価:2805円
PER:16.24倍
PBR:1.74倍
配当利回り:4.28%
自己資本比率:73.2%
2019/9/14のデータ
財務状態は最高レベル。
自己資本比率70%超えは素晴らしいですね。
配当利回りも高く、資産株にもできます。
経常利益の推移

2015年:6,438億円
2016年:7,780億円
2017年:9,495億円
2018年:1兆1,416億円
2019年:1兆26億円
2020年:8,300億円(会社予想)
1兆円を突破していましたが、通信料金値下げの影響で利益DOWNです。
スマホユーザーとしてはうれしい限りですが・・。
今後は5G関連の取り組みで増益を目指すようです。
NTTドコモの株価予想(今後)
携帯料金引き下げの流れにより今後の増収は5Gに掛かっていると思われます。
*5Gへの取り組みはNTTドコモ公式HPでも紹介されています↓
出典:NTTドコモ
株価上昇のためには「日経平均が現状維持以上&5Gで増収」が必要ですね。
ちょっとキビシイ感じがするので、私個人としては5G関連の別銘柄(IPO)に期待したいと思っています。
まとめ
NTTドコモは高配当の安定銘柄で、資産株には最適です。
*携帯料金引き下げの影響は限定的で、株価は回復に向かっています。
今後は、5Gがどこまで盛り上げるかにかかっているように思われます。
ただ、超巨大銘柄なのでどうしても地合いの影響を強く受けてしまいます。
よって、5G関連の成長株狙いであればIPOがベストだと思います。