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キヤノン(7751)株価分析|ボックス圏の下値(2,800円)が仕掛けのチャンス!

キヤノン(7751)の株価分析。

 

3秒で分かるキヤノン株まとめ↓

・財務状態は問題なし

・現状、長期投資の対象ではない

・チャート的には今が分岐点

キヤノンの基礎知識

事業内容

出典:キヤノン

「キヤノン=カメラ」というイメージが強いかもしれません。

しかし、キヤノンはカメラだけ作っているわけではありません。

セグメントを見てみましょう↓

 

事業割合(セグメント)

出典:キヤノン

・オフィス:46%

・イメージングシステム:26%

・メディカルシステム:11%

・産業機器など:20%

キヤノンの半分は「オフィス事業」が占めています。

有名な「カメラ事業」もそれなりの割合です。

事業内容を見れば、企業の将来性(大枠)が分かりますね。

 

キヤノンの株価分析

株価の推移(チャート)

10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

10年レベルで見ると、2,800~2,900円が下値です。

テクニカル的に買いを入れるなら、2,800円が1つの節目になりそうです。

 

2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

現在、下値と思われる2,800円付近にいます。

ここから1年くらいかけて上値(4,500円くらい)に向かうのがパターンです。

ただ、今のところ下降トレンドが転換する兆しは見られません。

最安値を更新するようなら危険信号です。

 

参考指標

株価:2938.5円

PER:19.75倍

PBR:1.16倍

配当利回り:5.45%

自己資本比率:57.71%

EPS:148.81

*2019/9/17のデータ

財務状態:問題なし

配当利回り:高め

指標的には何の問題もありません。

 

経常利益の推移

2014年:3,832億円

2015年:3,474億円

2016年:2,446億円

2017年:3,538億円

2018年:3,628億円

2019年:2,400億円(会社予想)

利益も上げたり下げたりの状態です。

利益が伸びない原因は次の2つです。

・デジカメの需要低下

・オフィス機器の需要低下

これは「ふーん」で済ませてはダメですね。

時代背景が影響している深刻な事態です。

 

・デジカメの需要低下

スマホのカメラ機能の高まりにより、デジカメが売れなくなっています。

一眼レフはそれなりの需要があるようですが、デジカメがスマホにやられています。

 

・オフィス機器の需要低下

海外には遅れをとりつつも、日本でもどんどんペーパーレス化が進んでいます。

今後、この流れはますます加速することが予想できます。

いずれも市場自体が縮小の流れにあるので、キビシイ状況だと思います。

 

まとめ

デジタル化の流れが業績を圧迫している限り、長期投資はないですね。

*株価の上昇には地合い+業績が必要です。

チャート的には下値(2800円)が買い時ですが、安値を更新するようなら損切り必須です。

逆に、上値(4,000円)くらいまで上昇すれば売買差益+配当で稼げます。