吉野家(9861)の株価分析。
3秒で分かる吉野家まとめ↓
・吉野家のPER=1,400倍
・2019年は大赤字
・それでも株価は上昇する
・2,200円が大きな節目
吉野家の基礎知識
事業内容
牛丼屋のイメージが強いと思いますが、
吉野家は持株会社です。
お馴染みの「吉野家」をはじめとする総店舗数は3,000以上です。
事業割合(セグメント)
出典:吉野家HD
・吉野家50.7%
・はなまる:14.2%
・京樽:13.4%
・海外:10.3%
・アークミール:9.9%
・その他:1.5%
売り上げの半分は吉野家ですね。
牛丼屋の成否が吉野家の業績に直結している模様です。
吉野家の株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2019年に計上した大赤字の影響で株価は大きく調整しています。
普通なら下落トレンドに突入する場面です。
しかし!
吉野家の株価は復活して前回高値を超えた場面でもみ合っています。
2年チャートで見るとよく分かります↓
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
2,200円は多くの人が意識している「節目」なので、今が絶好の仕掛けポイントです。
ただ、2,200円を切って下げるようなら再び調整期間に入りそうです。
参考指標
株価:2,214円
PER:1,428倍
PBR:2.92倍
配当利回り:0.90%
自己資本比率:43.9%
ROE:-11.25%
EPS:-92.94円
*2019/9/16のデータ
PER1,400倍は笑えます。
*PERは株の割安感を示しています。
いかに指標が意味を成さないかがよく分かりますね。
指標はあくまで目安であり、現実の株価(値動き)がすべてです。
当期利益の推移
2015年:9億円
2016年:8億円
2017年:12億円
2018年:14億円
2019年:-60億円(大赤字)
2020年:1億円(会社予想)
大赤字の原因は2つです。
・牛肉価格の高騰
・人件費の高騰
売り上げは好調ですがコストが急増したため赤字になったようです。
「原材料の高騰は値上げで対応すれば?」
「人手不足はセルフ化で対応すれば?」
と思うかもしれませんが、現実的にはそう簡単ではないようです。
さらには消費税10%への増税も控えているので、飲食業は大変ですね・・。
株主優待
出典:吉野家(株主優待情報)
権利月:2月・8月
上のような割引券がもらえます。
・100株:年間6,000円相当
・1,000株:年間12,000円相当
・2,000株:年間24,000円相当
この優待はマクドナルドレベルの実用性の高さだと思います。
まとめ
今後、吉野家の課題は盛り沢山です。
・材料費の高騰
・人件費の高騰
・消費税の増税
それにも関わらず、吉野家の株は業績やPERを無視して上昇しています。
それだけ市場からの期待が高く、「吉野家の株は上がる!」と信じられています。
現状、最高値を更新したばかりなので絶好の仕掛けポイントと言えます。
*仮定がハズレたときは損切り必須。
2019/9/26追記
吉野家が10年来最高値を突破した模様です↓
出典:Yahoo!ファイナンス
ボックス圏を切り上げてさらに上昇しています。
PERは1500を突破!
これからも様子を見ようと思います。