巣ごもり需要で業績UP!
Zホールディングス(4689)の株価分析をしていきます。
まずは結論から
▼Zホールディングスまとめ▼
・コロナが追い風⇒業績UP
・事業内容的にも期待感アリ
・しかし、乖離率が大きすぎる今は買い時ではない!
コロナショックで(一時的に)株価は下がりましたが、業績は好調です。
「なぜ業績が上がるのか?」
「今後の株価はどうなる?」
以下、詳しく見ていきましょう。
Contents
Zホールディングスの基礎知識
ところであなたはZホールディングスがどんな会社なのか理解できているでしょうか?
「ヤフーの名称が変わっただけでしょ?」
「ソフトバンクGの傘下にある会社でしょ?」
もしもこれくらいの認識であれば、もう少しだけZホールディングスについて知っておいた方が良いでしょう。
きっとチャートや業績を見るときに役立ちますよ!
Zホールディングスとは?
Zホールディングスとは、ヤフー株式会社(旧ヤフー)が社名変更(2019年10月1日~)して誕生した「持株会社」です。
*持ち株会社は子会社の株を持っていますが、具体的な事業はしません。
つまり、Zホールディングスは(子会社の株を持つことで)子会社を支配している親会社です。
親会社:Zホールディングス(旧ヤフー)
子会社:アスクル株式会社
子会社:PayPay株式会社
子会社:株式会社一休
子会社:ジャパンネット銀行
子会社:ワイジェイFX株式会社
子会社:BuzzFeed Japan株式会社
子会社:株式会社GYAO
子会社:ヤフー株式会社(新ヤフー)
*実際にはもっと多くの子会社がある
子会社の新ヤフーは旧ヤフーから「Yahoo!JAPAN」などのインターネット事業を移管するために作られた新会社です。
ネット関連事業は子会社のヤフー株式会社(新ヤフー)が担い、金融関連事業は別の持ち株会社に任せる形態です。
つまり、今回の名称変更で起きたことは
①ヤフー株式会社(旧ヤフー)がZホールディングスへと名称変更
②ネット関連事業を担うためにヤフー株式会社(新ヤフー)が設立
③金融関連事業を担うために持ち株会社を設立した
少し複雑ですが、こうすることで効率的な事業運営ができるのです。
事業内容
*Zホールディングスの子会社が担う事業を考えましょう。
インターネットのポータルサイトである「Yahoo!Japan」の運営で有名ですね。
また、広告、EC、金融などその他多くの事業をしています。
広告事業がメインですが、決済などの金融事業でも有名です。
大々的に広告を打って利用者を集めていた「ペイペイ」は利用者が急増しました。
2020年10月からはLINEも傘下に収め、AI開発投資やECの顧客拡大を目指しています。
*コロナの影響で延期されています
Zホールディングスの株価分析(現状)
株価の推移(チャート)
10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
10年チャートを見ると、コロナショック時が最大の買い場だったことが分かります。
26週移動平均線から大きく乖離している今は買い時ではありませんね。
このタイミングで買うとだいたい必殺高値掴みになるでしょう。
多くの人が陥るミスなのでくれぐれもご注意ください!
2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス
コロナショックで300円を切った辺りが最大の投資チャンスでした。
*中長期投資の基本は逆張りです
乖離率が大きくなった辺りから1-1-2くらいで買い下がることができれば今頃は大きな含み益が乗っていたことでしょう。
市場の絶望に逆張りできなかったのであれば当分放置するのが正解でまず間違いないでしょう。
参考指標
株価:652円
PER:‐‐倍
PBR:4.13倍
配当利回り:–%
自己資本比率:19.6%
ROE:10.27%
EPS:16.88円
*2020/9/12のデータ
指標面は平凡で「可もなく不可もなく」って感じですね。
数値的なものよりテクニカル(チャート)重視で考えた方が良いかもしれませんね。
売上高の推移
2015年:4,284億円
2016年:6,523億円
2017年:8,537億円
2018年:8,971億円
2019年:9,547億円
売り上げは順調に右肩上がりをキープしています。
事業内容的にコロナがむしろ追い風になっている面もあります。
今後にも期待がもてそうですね。
当期利益の推移
2015年:1,330億円
2016年:1,716億円
2017年:1,365億円
2018年:1,311億円
2019年:786億円
利益は微増
コロナ禍でこの業績なら上出来です。
Zホールディングスの株価予想(今後)
投資長の見解
今は見送りの一手
業績も好調で今後にも期待がもてます。
しかし、チャート的な理由(プラス乖離が大きすぎる)で今は投資すべきではありません。
今後どうなる?
日経平均(地合い)が良好であれば続伸する可能性はあります。
ただ、乖離率が大きいため一度は調整の下げがくるかと思います。
また、今は市場が楽観視ムードですが、今後予想されるコロナ不況には要注意です。
地合いが悪いと大型株は上昇しませんからね。
Zホールディングスは買いか?
短期的にも長期的にも、今は買い時ではありません。
Zホールディングス株:まとめ
コロナ禍においても期待できる企業です。
しかしチャート的な問題で今は買いを控えるべきであります。