個別銘柄の分析

楽天(4755)の株価分析|今後の見通しはどうなる?

楽天カードでお馴染みの楽天グループの株価分析。

「現在1,000円以下だけど、これって割安?」

「買い?それとも売り?」

この記事では楽天の株価を分析して私の見解を述べます。

楽天の基礎知識

事業内容

楽天の事業は「ネット系全般」です。

参考⇒楽天グループサービス一覧

・通販

・クレジットカード

・銀行

・保険

・証券

・通信サービス

・FinTech

色々なサービスを展開しており、私も結構お世話になっています。

また、事業同士が連携することでお得&便利になります。(楽天経済圏)

 

事業割合(セグメント)

出典:楽天HP

インターネット事業がメインです。

そして、その後参入したフィンテックと最近参入したモバイル事業で構成されています。

*フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。スマホ決済などもその1つ。

どの事業分野も市場規模の拡大が予想されます。

 

楽天の株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

・10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

アベノミクス相場で急上昇した後、2015年から急落しています。

また、2017~2018年などは業績が良いにも関わらず株価は下がっています。

もちろん日経平均は下げていません↓

出典:Yahoo!ファイナンス

むしろ2017~2018年の日経平均は上昇していますね。

つまり、楽天のチャートはよく分からない動き方をします。

・業績と無関係の値動き

・日経と無関係の値動き

指数や業績を見て投資しても当てがハズレる可能性が高いです。

 

・5年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

さらには、2018年は過去最高益を達成したにも関わらず株価は沈黙状態です。

全くもって動きが読めませんね。

以上の考察から、「楽天株=ランダムウォーカー」といって良さそうです。

ウォール街ならぬ兜町のランダムウォーカーと呼べそうです。

事業が多すぎて大口投資家も混乱気味なのかもしれませんね。

 

参考指標

株価:1,000円

PER:9.58倍

PBR:1.74倍

配当利回り:0.45%

自己資本比率:10.5%

2019/9/13のデータ

自己資本比率の低さが目立ちますが、これは銀行業の影響です。

*楽天の金融業は好調です。

財務状況に問題はありません。

配当利回りは低いので投資するなら売買差益狙いになりそうです。

 

経常利益の推移

2014年:1042億円

2015年:919億円

2016年:744億円

2017年:1,380億円

2018年:1,654億円

2019年:好調

業績は2017年から急激に伸びています。

2019年の業績予想は出ていませんが、2Q時点で1,100億円を超えています。

この調子なら過去最高益になるかもしれませんね。

 

楽天の株価予想(今後)

ハッキリ言って、楽天の値動きは全く読めません。

何を基準に動いているのか分からない「ランダムウォーカー」と言えます。

今後、楽天事業の市場規模拡大が予想されますが、業績が良くなっても株が上昇するかどうかは分かりませんね。

 

まとめ

楽天のサービスは非常に便利ですが、株の値動きは解読不能です。

具体的な投資戦略もないので、あまり突つかない方が良いでしょう。

 

2019/11/16追記:赤字決算

楽天が1~9月決算で赤字転落したので追記します。

【決算への結論】

楽天が保有しているアメリカのリフト社の株価下落が直接原因です。

株の評価損で赤字転落しただけで、経営決算は問題なし(良好)です。

 

【決算内容に関して】

・金融はかなり強い

楽天カード・楽天銀行などをベースに伸び率がすごいです。

・ECは停滞気味

Amazonに対抗するために物流に投資している状態です。

・携帯事業は赤字転落

こちらも(基地局の開設等で)投資がかさんでいるようです。いつ黒字化できるのか見ものですね。

・チャート分析

ちょうど支持線付近にいるのでここから下がるようならちょっとキケンです。