個別銘柄の分析

旭化成(3407)株価分析|ノーベル化学賞よりも業績(利益)が重要です。

旭化成(3407)の株価分析

 

まずは結論から

▼旭化成株まとめ▼

・業績は足踏み状態

・チャート的には△

・当分は様子見がベスト

 

それでは詳しく見ていきましょう。

旭化成の基礎知識

事業内容

住宅、化学をメインとした総合化学企業です。

*旭化成の住宅はCMでもおなじみの「へーベルハウス」です。

その他、繊維・電子部品・医薬・医療機器など多くの事業を手掛けています。

 

事業割合(セグメント)

マテリアル:54%

住宅:30%

ヘルスケア:15%

その他:1%

ご覧の通り、住宅&化学が売り上げの80%を占めています。

 

旭化成の株価分析(現状)

株価の推移(チャート)

10年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

チャート的には最高値(1,700円付近)から大きめの調整に入っています。

2年以上も上昇トレンドが続いていたので当然といえば当然の流れですね。

 

2年チャート出典:Yahoo!ファイナンス

横ばい状態から1,100円の支持線を下回ったので「下落継続か?」と思いきや、急上昇した場面です。

株価が方向性を失った感じで、買い手・売り手ともに混乱していると思われます。

このような中途半端な場面には参戦しないのが何よりですね。

つまり、チャート的には△

 

参考指標

株価:1,221円

PER:11.87倍

PBR:1.21倍

配当利回り:2.95%

自己資本比率:53.6%

ROE:11.05%

EPS:105.66円

*2019/12/8のデータ

・指標的には「適正価格」

PER、PBR的には高すぎもせず安すぎもせずって感じですね。

配当はまずます。ROEはもう少し欲しいところですね。

・財務状態は問題なし

財務の方はOKです。

 

売上高の推移

2015年:1兆9,864億円

2016年:1兆9,409億円

2017年:1兆8,829億円

2018年:2兆422億円

2019年:2兆1,704億円

売り上げは2018年から復活しています。

売り上げが下がると本当にヤバいですが、その心配はなさそうです。

 

当期利益の推移

2015年:1,056億円

2016年:917億円

2017年:1,150億円

2018年:1,702億円

2019年:1,475億円

2019年は売り上げ増にも関わらず、臨時の修繕費などで減益になっています。

今後、増益に転じるかどうかが重要なところですね。

 

まとめ:旭化成の株価予想(今後)

投資長の見解

当分は様子見がベスト!

 

今後の見通し

(チャート的に)株価が方向性を失っている感じがするので様子見と判断しました。

また、ノーベル化学賞のニュースで盛り上がっていますが、やはり本業の利益が一番重要です。

一時的な好材料?に飛びつかないように重々注意しましょう。