「買いと売りではどちらが有利?」
「大儲けを狙うならどちらで攻めるべき?」
相場には色々な投資家がいます。
・低位株ばかり狙うボロ株屋
・空売りが得意な空売りマン
・IPO専門のくじ引き師
・長期専門のバフェットもどき
・暴落狙いのファンド志願者
ただ、どのような投資スタイルであれ、株には「買うor売る」しかありません。
つまり、次の2つだけです。
・安く買う→高く売る(買い)
・高く売る→安く買う(空売り)
この記事では「株は先に買った方がいいのか?売った方がいいのか?」について考えてみます。
買いor売りの結論はズバリ!
投資スタイルはそれぞれの自由なので、長期的に勝てれば何でもOKです。
*勝てば官軍という言葉があるように、結果が出せれば何でもOKですし誰も何もいってきません。
ただ、利益を大きく伸ばすときには空売りよりも買いでエントリーした方が有利になります。
以下、「買いの方が有利」である理由を説明します。
長期で大きな勝ちを狙う時
元本100万円で株を買った場合と空売った場合で考えます。
株価が2倍になったとき
・買いエントリーなら100万の儲け
税金を引かれても80万の儲けです。
株価が2分の1になったとき
・空売りエントリーなら50万の儲け
税金を引かれると40万の儲けです。
買いと売りでは儲けに2倍の差が出ます。(買い有利)
株価が3倍になったとき
・買いエントリーなら200万の儲け
税金を引かれても160万の儲けです。
株価が3分の1になったとき
・空売りエントリーなら66万の儲け
税金を引かれると53万の儲けです。
買いと売りでは儲けに3倍の差が出ます。(買い有利)
株価が10倍になったとき
・買いエントリーなら900万の儲け
税金を引かれても720万の儲けです。
株価が10分の1になったとき
・空売りエントリーなら90万の儲け
税金を引かれると72万の儲けです。
買いと売りでは儲けに10倍の差が出ます。(買い有利)
こうして見ると、一撃で資金を大きく増やすためには買いが有利だと分かります。
空売りは空売った以上の儲けは出ないので最高でも利益率100%になるからです。
短期決戦の時
それでは1~2週間ほどの短期投資ではどうでしょう?
・買いが有効な場面
・売りが有効な場面
それぞれ比較検討してみたいと思います。
【買いが有効な場面】
短期トレードで最も買いが有効な場面はリバウンド投資法適用時です。2週間ほどで大きなリターンが得られるお馴染みの場面ですね。
*エントリータイミングは乖離率+テクニカルチャートで判断します。
しかもリバウンド投資法が使える場面は結構あります。
だいたい3~6ヶ月に1回くらいは出現しているのではないでしょうか。
また、大きめのリバウンドなら一撃で2倍くらいはいきます。こういったスーパーチャンスは1年に1回あるかないかくらいですね。
また、リバウンド投資法は慣れたら仕掛けが簡単&リスクコントロールが容易です。
つまり、買いは仕掛けが簡単で利益率も大きくなります。
【売りが有効な場面】
短期トレードで最も買いが有効な場面は天井圏での空売り適用時です。天井圏は独特の値動きをするので慣れたら分かるようになります。
*天井圏の値動きについては以下記事参照
ただ、天井圏は上下動が激しいので仕掛けが非常に難しい(&怖い)というデメリットがあります。
また、技が決まってもそこまで大きな利益にはなりません。天井圏の出現率も低いため、頻繁に練習できるものでもないです。
よって、空売りでの攻めは仕掛けが難しい割に儲かりません。
IPO(新規公開株)は?
IPO投資では次の流れしかありません。
Step1.抽選に当選
Step2.買い
Step3.初値売り
さらには株数の少ない銘柄は絶対に空売ってはいけません。
ストップ高を連発すると買い戻せなくなって終わります。
まとめ
・現物買いはリスクが限定的で仕掛けも簡単。さらには利益率も高い
・空売りはリスクが取りにくい上に仕掛けも難しい。その割に利益率が良くない。
つまり、空売りより現物買いの方が圧倒的に有利だということです。
よほど空売りが得意でない限りは現物買いで攻めた方が賢明でしょう。