あなたは「根拠なき熱狂」という本を読んだことがあるでしょうか?
相場では買いが買いを呼ぶ「バブル」という現象がよく見られます。
「みんなが欲しがるから自分も欲しい。」
これはなにもブランド物に限ったことではなく、株式でも似た現象が起きます。
ここでは、いずれまた起きる「バブル」への対処方法を解説します。
バブル銘柄とは?
「バブル銘柄」とは相場参加者の欲望の的にされ、一時的に資金が流入する銘柄のことです。
これまで様々な銘柄がバブル銘柄として一世を風靡しましたが、その活躍期間は短いものでした。
熱が冷めれば魔法が解けた株価は本来の水準へと静かに身をひそめることになるのです。
バブル銘柄の例
バブル銘柄をいくつか紹介します。
ラオックス(8202)
*ラオックスの日足チャート(証券ツールで確認してみよう)
少し前の事になりますが、訪日外国人の数が急増したことを受け、ラオックス(8202)で祭りが開催されました。
熱狂冷めやらぬ相場ではラオックスと言えばアゲアゲ銘柄とばかりに資金を投入していました。
実際、約1年でラオックスの株価は10倍以上に跳ね上がっていきました。無敵の銘柄ラオックス。
どこまでも上昇していくものだと誰もが信じていました。
*〇〇バブルも似たような集団心理によるものです。
しかし、バブル相場はそう長くは続きませんでした。ひとたび熱狂が覚めたら、今度は下げが下げを呼びます。
約10ヶ月の後、魔法が解けたラオックスの姿がそこにあったのです。上昇前の水準に帰ったラオックスの株価はまさに「バブル」を体現していました。
このタイプの銘柄は投機の対象にこそなりますが、資産構築には向きません。
*このタイプの銘柄で損切りができないと悲惨なことになります。
一過性の熱によってバブル銘柄を高値で買うことを「必殺高値掴み」といいますが、これをやると一撃で資金が吹っ飛ぶので重々注意しましょう。
蛇の目ミシン(6445)
蛇の目ミシンもバブル現象が起きたことで有名です。
株価は約2か月で天井を打ち、その後は下げムード一色でした。
早い段階で上昇の波に乗れた人は儲けているでしょうが、乗り遅れたら誰かの養分です。ちなみに、下げている所に買いを入れる「リバウンド戦略」はかなり危険です。
よほど当て勘があり、逃げ足に自信がある人以外は止めましょう。
その他
相場にはその他にも多くの「バブル銘柄」があります。
・ガンホー(3765)
・ミクシィ(2121)
・FFRI(3692)
*実際のチャートを確認してみましょう。
どの銘柄もバブル的な上がり方をしていますが、その反動で下げ方もハンパではありません。
高値圏で買いを入れ、損切りできないと恐ろしいことになります。
バブル銘柄のメリット
バブル銘柄には一撃で資金10~20倍という夢があります。
適切なタイミングで仕掛けを打てば、資金急増できることがメリットですね。
バブル銘柄のデメリット
逆に、損切りが出来ないと一撃で資金が半減する危険性があります。
*バブル銘柄に限らず、株式投資において損切りは重要です。
損切りできない人はバブル銘柄に関わらない方が良いでしょう。
まとめ
この記事ではバブルを体現する「バブル銘柄」について解説しました。
相場を知らない初心者がこのタイプの銘柄に捕まったら悲惨なことになります。
華やかな上昇を見せつけられて、魅せられてしまったら悲劇はまぬがれません。
一過性の熱狂に巻き込まれないように事前に知識を入れておきましょう。