あなたは普段のトレードで「ライン」をどれほど意識しているでしょうか?
*ライン=支持線・抵抗線として機能する
あなたが思っている以上にラインは値動きに大きな影響を及ぼします。
ここでは基本的なラインの見方について紹介します。
Contents
ラインとは?
テクニカル分析を行う時、非常に重要な指標となるのが「ライン」です。
この記事ではデイトレードの場面を例に挙げて「ライン」の重要性を説明します。
*テクニカル本の中では支持線・抵抗線として紹介されています。
デイトレにおいて最も基本となるラインは次の2つ。
・当日の最高値(当日SH)
・当日の最安値(当日SL)
*これは実在する3分足チャートです。
実戦慣れして、もう少し広い視野を持てるようであれば次の2つのラインも意識しましょう。
・前日の最高値(前日SH)
・前日の最安値(前日SL)
より多くのラインが意識できるとその分、チャンスを発見できる確率も上がります。
*デイトレはチャンスをいち早く発見して割の良いリスクを取りに行くゲームです。
ベテランになればなる程、幅広い視野と多くの引き出しを持っています。
ラインの効力
ラインは支持線や抵抗線としての役割を果たすので、ラインを境に株価が急変します。図の青丸部分に注目してみましょう。
前日SLを下に抜けたとたん株価は暴落していますが、これはライントレーダーにとっては常識です。
ラインがいかに有効な仕掛けポイントであるか分かると思います。この日は地合いの悪さも手伝っていますが、ラインを抜けた後に株価が急騰、急落するのは日常茶飯のことです。
*日付よりも「ラインを越えたとき」に株価は急変します。
ライン付近は株価が大きく動く起点となります。
そのため監視銘柄の株価がラインに近づいてきたら、モニターをその銘柄1つに切り替えて臨戦態勢に入った方が良いでしょう。
加えて、ライン付近では買い手と売り手の激しい攻防が繰り広げられます。板読みができれば攻防の詳細を観察し、より精度の高いエントリータイミングを計ることができます。
はじめのうちはブロック単位(ローソク足1本分のこと)での仕掛けが打てれば十分です。
*この「攻防」は基本的に巨人側が勝つので、強い方についてエントリーするのが正解です。
ライントレードでの禁止事項
ライントレードを行う時に一番やってはいけないこと。
それは、2つのラインに挟まれた価格帯の真ん中で仕掛けを打つことです。
中途半端な位置で仕掛けを打つと、リスクの割に利益が取れません。
つまり、リスクレワード比が極端に小さくなってしまうのです。
したがって、今回紹介したチャートで仕掛けを打つのであれば、前日SH、前日SLという2本のラインに極めて近い位置まで株価がやって来た時です。
下図の青丸では、株価がラインに近い位置にあるので仕掛ける価値があります。エントリーしたら当然のように「損小利大」を実行します。
・アタリ:ある程度放置
・ハズレ:すぐ損切り
こうすることでレワード比を高くできるのです。
ちなみに緑丸の位置で仕掛けを打ち、下落を全部取りに行くのは現実的ではありません。ここがおいしいポイントであることはチャートが出来上がってみなければ分からず、現場レベルで仕掛けるのは不可能です。
ライントレードにおいては、株価がラインに極めて近い位置でのみリスクを取る価値があります。
注目銘柄をトレードする時にはラインがどの位置にあるのか意識しながら値動きを観察すれば、より多くのチャンスを発見できるでしょう。
まとめ
ベテラントレーダーともなれば、ラインの位置関係をすべて把握した上で複数銘柄の株価を監視しています。
効率の良いポイントでだけ参戦することで投資効率だけでなく、エネルギー効率も高めることができるのです。