個別銘柄の分析

KDDI(9433)株価分析|優良銘柄(下落中)の今後を予想します!

政権交代で思惑売り⇒下落中!

KDDI(9433)の株価分析をします。

 

まずは結論から

▼KDDI株まとめ▼

・業績抜群の優良銘柄

・高利回り&株主優待で人気

・コロナショックも乗り越えた

しかし、

・政権交代による通信料値下げ懸念から暴落中

以前(2018/10/31頃)も同じようなことが起きましたね。

*NTTドコモの携帯料金引き下げ報道でKDDI株にも売りが殺到。結局値下げせず、株価は回復しました。

思惑に株価が反応する典型パターンです。

では、このような状況にはどう対応すれば良いか?

結論からいうと(今回のケースは)

・短期的には投資チャンス

・長期的にはスルーが正解

私はこのように考えています。

なぜこのような判断になるのか?

以下、詳しく見ていきましょう。

KDDIの基礎知識

詳細分析の前にまずはKDDIを簡単に紹介します。(理解十分なら飛ばしてください)

事業内容

出典:KDDI

モバイル事業と固定事業を1社で併せ持つ「総合通信事業」です。

・モバイル事業

au携帯電話・高速データ通信

・固定事業

FTTH・ケーブルテレビ・固定電話

現在、日本のインフラはKDDIとNTTでほぼ独占状態です。

今後、5G(第5世代移動通信システム)のことも考えると強力な企業です。

*5GについてはNTTdocomoのサイトが参考になりますよ。

出典:NTTdocomo

5Gは今後のテーマになるのでしっかり理解しておきましょう。

 

事業割合(セグメント)

・パーソナル:82.1%

・ライフデザイン:12.2%

・ビジネス:11.2%

・グローバル:3.7%

・その他:0.7%

8割以上が「パーソナル」です。

*パーソナル=au携帯電話、FTTH、ケーブルTV

つまり、KDDIの主な収益源は携帯電話・ネット回線です。

スマホ料金の引き下げ(懸念)で株価が動くのはこのためです。

 

KDDIの株価分析(現状)

株価の推移(チャート分析)

10年チャート

出典:Yahoo!ファイナンス

【10年チャート読解】

・アベノミクス相場で株価が3倍に跳ね上がっている。

・その後は持ち合い状態が続いている

業績は良い(後で説明)ので、株価は地合いに連動することが分かります。

今は(日銀が買い支えているため)地合いが良好ですが、コロナの影響が出始めた時(避けられないでしょう)には注意が必要ですね。

 

【今後の上昇・下落要因】

上昇要因:5Gによる一段上げ

下落要因:不況による日経平均全体の下げ

長期で見たときに株価が大きく上がる要因は5Gくらいでしょうか。

逆に大きく下げるとしたら不況(サイクルがあるので必ず訪れる)が来たときでしょう。

ただし、業績よりも地合いに連動しやすい性質を考えると、5Gによる上昇よりも不況による下落リスクの方が高いように思います。

アベノミクス相場で株価が高くなっている分、下げを喰らった時のリスクの方が大きいので、長期投資は控えた方が良いでしょう。

 

2年チャート

出典:Yahoo!ファイナンス

短期的には政権交代に伴う通信料金引き下げ懸念から売りが出ています。

ただ、短期的には買いが正解です。

なぜなら、KDDIは大型株で乖離率が-10くらいでリバウンドする可能性が高いからです。

*コロナの時は-10を超えて下落していますが、その他は反発しています。

つまり、長期には向いていませんが短期で考えると絶好の投資ポイントなのです。

 

 

参考指標

株価:2,832円

PER:10.18%

PBR:1.47%

配当利回り:4.24%

自己資本比率:46.0%

ROE:14.93%

EPS:275.69

*2020/9/14のデータ

指標:問題なし

財務状態:問題なし

 

売上高の推移

2016年:4兆4,661億円

2017年:4兆7,482億円

2018年:5兆419億円

2019年:5兆803億円

2020年:5兆2,372億円

 

 

当期利益の推移

2016年:4,948億円

2017年:5,466億円

2018年:5,725億円

2019年:6,176億円

2020年:6,397億円

 

 

株主優待

権利月:3月(年1回)

株数や保有期間によって、相当のカタログギフトがもらえます。

出典:KDDI

配当+カタログギフトがもらえるので結構人気があるようです。

 

まとめ

KDDIは業績が安定した優良銘柄です。

ただ、今後KDDI株が上昇するためには「地合い」が必要です。

*日経平均全体の上昇が条件です。

そこを考えると、やはり長期投資は遠慮しておきたい場面です。

逆にリバウンド等の短期投資であれば安定した土壌で投資できるのでおすすめですね。