時間軸に関係なく、デイトレードをするなら板読みが絶対に必要です。
*数Tick抜きのスキャルピングだけでなく、デイトレ全般に板読みが必要です。
また、スイング~長期投資でも板が読めると有利なことがたくさんあります。
この記事では板読みの基本となる板情報の基礎知識を解説します。
Contents
板読み=板情報+歩み値
「板読み=板情報+歩み値」です。
なので、板読みには「板情報」と「歩み値」それぞれの理解が必要です。
板情報
まず、板情報とは以下の赤枠部分です。
出典:SBI証券
売り注文と買い注文が出ているのが分かるでしょうか?
板情報の一例を見てみましょう↓
真ん中縦列の値段をはさんで、左側に売り注文、右側に買い注文が並んでいます。
・左側:売り注文
・右側:買い注文
*ここに並んでいるのはこの値段で売りたい・買いたいという意思表示であり、まだ取引は成立していません。
そして売り値と買い値が最も接近しているのが現在株価付近です。
760.5円で13400株が売りに出されている一方、759.9円なら買いますよと言う買い注文が600株出ています。
*株式売買とは有価証券の転売であり、売り手と買い手双方が納得した値段で取引が成立します。
したがって、この状態のままであれば株価は動きません。
売り手or買い手のどちらかが妥協することで値段の変動と共に取引が成立します。
歩み値
そして意外に見ていないのが歩み値です。(赤枠の左側に流れる数字)
出典:SBI証券
取引が始まると同時に延々と流れ続けているのが歩み値です。
*ここに流れているのは実際に成立した取引情報です。
何時何分に何円で何株の売買が成立したかを示しています。
板情報との決定的な違いは、歩み値には「実際に約定した注文」が流れています。
・板情報:約定していない注文
・歩み値:約定した注文
そして、色の違いは次のようになります。
*各証券ツールによって色は異なります。
・赤:値上がり
・緑:値下がり
・黒:同じ値段
このことを踏まえて見ていきましょう。
*歩み値は下側ほど過去に約定した注文です。まず759.9円で100株の取引が2度行われています。
すると、次の瞬間、760円で500株の注文が約定しています↓1つ前の値段759.9円よりも値上がりしていますから赤色で表示されています。
そして今度は1つ前の約定値よりも安い759.8円での約定なので緑色で表示されています↓ちなみに1つ前の約定値と同じ値段で約定した場合は白色での表示になります。
このように、何時何分に何円で何株約定したのかを延々と表示し続けるものが歩み値です。
板読みには板だけでなく「歩み値」も必要なので、歩み値の意味も理解していきましょう。
追伸
基本的にデイトレードをしないのであれば板読みは必要ありません。
逆に、板読みができないのにデイトレードに参加しても、ほぼ確実に負けます。
*チャートだけでデイトレするとカモられるので注意が必要です。
この記事では、板情報を構成する「板情報」と「歩み値」について説明しました。
*実際には板情報と歩み値は「同時に見る」ことで相場状況を把握していきます。
*板読みの方法は別記事で解説します。
ちなみに、板読みの練習に最も適したトレードツールはGMOクリック証券の「フル板」です。
出典:GMOクリック証券
フル板機能を活用すれば、広い範囲で注文の出方を観察できます。
限られた範囲の板情報ではなく、全範囲を見渡せるからこそ見えることがあります。
トレードツールには様々なものがありますが、板読みをするのであれば、GMOクリック証券のフル板機能は必須です。
*同じくGMOクリック証券の「同一気配約定情報」も便利な板読みツールです。
まだGMOクリック証券に口座を持っていないのであれば、この機会に口座開設することをおすすめします。
また、これから板読みを練習する方に向けて、板読みに必要なツールもまとめてあります。