前回は板読みデイトレードの基本的な練習方法について説明しました。

*板読みの練習法に関しては以下記事参照↓

株◆歩み値・板読みの練習方法とは?◆板情報の見方・読み方⑧

板読みを知れば、テクニカル分析だけでエントリーすることが見当外れだと分かります。

デイトレは板読みで巨人の動きを把握し、奴らの作り出す値動きに便乗することで勝つのが鉄則です。

ここでは巨人の得意技であるアイスバーグ注文に便乗する方法を解説します。

アイスバーグ注文は巨人がポジションを作る時の常套手段であり、大きな資金量と専用ツールを持つ超大型巨人だけに出せる注文方式です。

したがってザラバ中にアイスバーグ注文を発見し、巨人の思惑を察知できれば大きなトレードチャンスとなります。

窓際係長窓際係長

超大型巨人が味方につけば・・。

兵士長兵士長

大抵勝てるだろうな。

しかしアイスバーグ注文を発見したら即エントリーではなく、奴らの作り出す値動きに便乗するためには考えなければならないことがいくつかあります。

まずは次のチャートを見てみましょう↓

板読みシリーズでお馴染みのチャートであり、注目するのは青丸部分です。

ここは前日最安値(前日SL)であり、多くのデイトレーダーが意識するポイントに株価が差し掛かっている場面です。

そして、ライン付近に陽線が立ったことでいかにもここから上昇しそうに見えることも以前お伝えしました↓

このような見え方をすると、チャートしか見ていないテクニカルトレーダーが「チャンス」と勘違いして買いを入れてくるので、巨人にとっては多くのカモをワナに嵌めることのできる絶好の「カモ狩りポイント」なのです↓

多くのカモが「絶好の仕掛けポイントだ」と勘違いする場面こそ、巨人には絶好のカモ狩りポイントとなります。

そして巨人が動くタイミングこそ、板読みトレーダーが仕掛けを打つタイミングでもあるのです。

ではこの場面で何を考えれば良いのでしょうか?

板読みができる板読みトレーダーにとっては、ライン付近で陽線が立ったことは株価が反転することの何の根拠にもなりません。

AボーイAボーイ

チャート分析はあまり意味がないね。

兵士長兵士長

チャートの分析ゲームではないからな。

板読みトレーダーが第一に考えるべきは「巨人の動き」ですから自分のエントリー方向に巨人のサポートが付くかどうかが最も重要となります。

なぜならデイトレは常に巨人の動向を把握し、奴らと同じ方向にトレードすることで勝利するものだからです。

*巨人の大きな資金量で株価は動きます。

したがって、あなたが考えるべきは、

①チャート上には陽線が立って、いかにも株価が反転しそうな見え方をしている

②チャートしか見ていないカモがエントリーするのではないか?

③もちろんこのことは巨人も気付いているだろう

④奴らは動いているか?カモに対するワナを仕掛けていないか?

⑤ワナにかかっているカモはいるか?

⑥多くのカモがワナにかかっているようなら巨人の値動きに便乗しよう

このように考えていきます。

巨人がワナを張っているようであれば奴らが株価を動かす方向にエントリーすることになりますし、巨人が動いていないのであればもちろん何もしません。

そしてここでは巨人の動きを観察しているこのタイミングでアイスバーグ注文が出現した時のことを考えてみましょう↓

歩み値にはカモと思わしきデイトレーダーたちの小さな買い注文が連続して流れて行きます↓

*この歩み値はあくまでイメージです。

アイスバーグ注文が確認できた時点で超大型巨人が動いていることは間違いありませんが、ここでも注意すべきポイントがいくつかあります。

 

①継続時間

アイスバーグ注文の継続時間は様々ですが、一瞬確認しただけであわててエントリーしてはいけません。

一概に継続時間を決めることはできませんが、少なくとも30秒以上は継続したアイスバーグ注文が確認できない場合はエントリーを見送ります。

 

②別の巨人の存在

アイスバーグ注文が発生している時点でそこには確実に巨人がいますが、注意すべきは別の巨人の存在です。

アイスバーグ注文を出している巨人Aとは逆方向から別の巨人Bが仕掛けていないかどうか確認する必要があります。

基本的に巨人vs個人の構図であれば、ほとんど巨人が勝つので巨人側に付いてエントリーすれば良いのですが、問題は巨人vs巨人となっている時です。

巨人どうしの戦いはどちらが勝つのか分からないため、ライン際の攻防に2体以上の巨人が関わっていることが読み取れた時はエントリーを見送ります。

 

③アイスバーグ注文直後

アイスバーグ注文が個人のカモトレーダーの注文を吸収し終えた後に起こるべき現象は次の2つです。

・見せ板が消える

・一瞬にして値が大きく動く

*見せ板は出ないこともあります

アイスバーグ注文を出していた巨人がデイトレのつもりなら、ワナに嵌めたばかりのカモトレーダーたちの戦意を喪失させるために主要ラインをぶち抜いてきます↓

*この大きな陰線は巨人の仕業です

この時点でチャートだけを頼りにエントリーしたカモは支えを失うわけですが、株価が一瞬で動くため多くのカモは損切りできずにいます。

そして主要ラインを割ってしまえば買いエントリーするトレーダーの数は減り、今度は追っかけ空売りをしてくるデイトレーダーが出現し始めますから、株価はじわじわと下落していくのです↓

ライン上の値動きを支配してしまえば、1日目に買っていたカモが株を手放していき、買い圧=売り圧となるまで株価は波動を描きながら進んでいきます。

以上のように、ここでは

・ライントレードの知識

・板読みの知識

・アイスバーグ注文

と、多くのトレード知識を組み合わせた戦法でした。

多くの指標を正しく読み取ることができれば、他の参加者よりも有利に立ち回ることができるのです。

新卒OL新卒OL

いろいろ考えることがありますね。

兵士長兵士長

絶対こうなるとは限らないがな。

ただし、どんな指標も絶対ではありません。

実際に相場を動かしているのは人なので、一時的に相場を支配できる巨人を中心とした参加者心理を考えながら自分の戦略を実行することが大切です。

*他の相場参加者の動きを把握するためにはテクニカル分析の知識を身に付けることが有効ですが、テクニカル分析だけで利益を上げ続けることはできません。

次はトレードにおけるテクニカル分析の位置付けについて理解しましょう↓

板読み&スイング練習法◆テクニカル分析◆板情報の見方・読み方⑩