これまで板読みシリーズでは様々なことを伝えてきました。

・板読みの基本

・巨人が仕掛けてくるワナ

・ライントレードとの融合技

板の真実を知れば、板情報を見ていないデイトレーダーがどれほど不利な状況にあるのか理解できたと思います。

AボーイAボーイ

板読み無しではデイトレする気にもならないよね。

兵士長兵士長

デイトレでは板が読めないと勝てないからな。

しかし、板読みの能力は簡単に身に付くものではないため、これまでチャートだけを見ていたトレーダーは板読みに慣れるための練習が必要です。

JKミカJKミカ

板読みに練習方法があるの?

兵士長兵士長

意識して見るところを段階的に説明していくぞ!

【板読み練習開始】

板情報はチャートのような「図形」ではなく「文字情報」に近いので、テクニカルパターンのような「形」で認識することはできません。

AボーイAボーイ

結局、板で何を見るんだっけ??

兵士長兵士長

もう一回講義①からだな。

板読みする時にとくに重要なのは次の2点です。

板読みの注目ポイント

・巨人の動向

・ワナにかかったカモの存在

しかし、何の判断指標もないままに「何となく」板情報を読み取ろうとするのは困難です。

ですから、まずは単純な状況で「個々の課題」に分けて板読みの練習を行うのが良いでしょう。

兵士長兵士長

ステップバイステップで着実にレベルアップしよう。

板読みの練習方法は以下8段階のステップで説明します。

①歩み値の色を識別できる

歩み値の色で「成行き買い」「成行き売り」の判断ができることは板読みの基本です。

赤色:成行き買いによる株価の上昇

:成行き売りによる株価の下落

:1つ前と同じ値段での約定

板読みはこの繰り返しに慣れることが第一歩です。

*色分けは証券ツールによって異なります。

超基本事項ですが、板読みの生命線である歩み値はこの3色の繰り返しです。

の色分けが当たり前の状態になるまで続けましょう。

 

②巨人の注文が識別できる

歩み値の色分けに慣れてきたら、今度は歩み値に大きな注文が流れた時には瞬間的に「巨人が動いた!」と認識できることが必要です。

デイトレードの基本は巨人の動きを把握することなので、個人の小さな注文の中に流れる巨人の注文には敏感に反応しなければなりません↓

*上図のような1撃2億円を超える注文は巨人の売買跡です。

サイズの大きな注文を「他とは異質な巨人の注文」として認識できるようになることが第2ステップクリアの条件です。

 

③歩み値のスピードから参加者心理が読み取れる

次は歩み値のスピードの変化を認識し、相場参加者の心理状態を読み取る練習です。

板情報を見ていれば分かりますが、歩み値のスピードは時間帯など様々な状況によって異なります。

そして特に主要なライン付近では歩み値が独特の動き方をします。

これは参加者に何らかの心理変化が起き、実際に行動していることを表しています。

*歩み値のスピードは参加者の入れる注文の多さを表していることは解説済み。

ライン上では多くのデイトレーダーの思惑が交錯し、それが「歩み値のスピード」「複雑な動き方」に反映されているのです。

JKミカJKミカ

人間心理が歩み値に反映されるのね?

兵士長兵士長

歩み値を見れば参加者の行動がよく分かるぞ。

ただ、急に複雑な動きを読み取ろうとするのではなく、まずは穏やかなスピードで①②の練習を繰り返し、徐々に歩み値のスピード変化も意識していくと良いでしょう。

そして最終的にはスピードが速く、動き方も複雑なライン上で起きる現象を把握できればOKです。

 

④買い方・売り方の優劣が判断できる

次に、買い方・売り方の優劣を判断する練習です。

板情報を見ていると、一時的に買い方が優勢になり、買い注文が連続すると共にチャートにもその変化が反映される瞬間があります。

逆に参加者が弱気になって売りが連続し、値段が急落する場面もあります。

これは参加者心理によるもので、板上およびチャート上にはっきりと表れる変化なので、この瞬間が分かることが必要です。

JKミカJKミカ

たまに上下動が激しくなる場面?

兵士長兵士長

歩み値の動きにも注目しよう。

デイトレは実際にモニターを見ているデイトレーダー同士の駆け引きなので、対戦相手の心理変化が読み取れるようになると優位性が格段に増します。

対戦相手の心理状況が把握できれば、ワナにかかって弱気になったカモが一斉に損切り注文を出す瞬間を狙って、「カウンター攻撃」の要領でエントリーすることもできるからです。

ここまでくればチャートだけを見ていた頃とは比べ物にならないほどの勝率を叩き出せていることでしょう。

 

⑤ライン上の現象を把握できる

④で参加者心理が読み取れるようになると、「ライン上で何が起きているか」分かるようになります。

株価がラインで反転するのかブレイクするのかもある程度予測できるようになるのです。

兵士長兵士長

もちろん根拠のある予測だぞ。

すでに述べましたが、ライン付近はかなり特殊で複雑な値動きをするので特に注意して板情報を読み取る必要があります。

その時最も注意すべきはもちろん巨人の動向であり、大きな注文がどのようなタイミングで出現・約定し、株価を動かしているのかを見ていく必要があります。

AボーイAボーイ

巨人の動きを根拠にして予想するんだよね?

兵士長兵士長

そこは分かっているようだな。

そしてデイトレ参加者が意識している「主要ラインがぶち抜かれるタイミング」「その後に続いてどのような注文が流れるのか」を意識して見てみましょう。

一時的に相場を支配できる巨人の息吹と、ワナにかかってあわてて損切り注文を出しているカモトレーダーを画面越しに感じられるようになればOKです。

 

⑥いつもとは違う状況を認識できる

毎日のように板情報を見ていると、いつもとは違う状況が分かるようになってきます。

「いつもとは違う状況」とは具体的にいうと次のような状況です。

・異常に大きな指値注文が入っている

・成行きで売りが続いているのに買い板が一向に落ちない

なぜこのような現象が起きるのか?

それはもちろん巨人の仕業ですよ。

見せ板やアイスバーグ注文(orステルス注文)というのは、普通とは異なる状況が認識できるようになればすぐに分かるので、①~⑤までの基礎練習をしっかりと積んでおくことが大切です。

 

⑦実際に資金を投入して利益が出せる

そして見ているだけではなく、実際に資金を投入して最適な売買タイミングを取れることが必要です。

デイトレはマネーゲームなので、駆け引きを間違えば一瞬にして他の参加者のカモになってしまいます。

・いつ攻撃するのか?

・いつ利確するのか?

・ミスった時はいつ撤退するのか?

デイトレはかなり複雑な駆け引きを覚えていく必要があるのです。

窓際係長窓際係長

まさに対人技術ですね。

兵士長兵士長

デイトレはバトルだからな。

またライントレードとの合わせ技を使うのであれば、主要ラインがぶち抜かれる一瞬前にポジションを取ることが必要となるため、かなり正確な判断能力と瞬発力を要求されます。

判断やタイミングを間違えると巨人のワナにかかってしまうので相当な修練が必要となります。

 

⑧損益曲線が右肩上がりになる

そしてトレード結果は必ず記録に残してグラフで表現することが必要です。

デイトレによる損益曲線が右肩上がりになればあなたは勝ち組にいることが分かります。

 

戦績や勝率、損益は具体的な数値で把握し、損益曲線の傾きが正の状態を維持し続けることがデイトレ継続の絶体条件です。

「まだ株の損益記録を付けていない!」という人は次の記事が参考になりますよ↓

株の損益記録はノートでもエクセルでもなく「アプリ」が便利!スマホを使った投資記録の付け方を紹介します

以上、デイトレで長期的に勝つためには、歩み値・板読みの練習方法8段階を全てクリアすることが条件であり、これには相当な修業が必要です。

 

チャートしか見ていないデイトレーダーが勝てないのは当然として、板読みトレーダーの間でもかなり過酷なバトルが繰り広げられているという現状があります。

窓際係長窓際係長

板に張り付くだけでも大変ですよ・・。

兵士長兵士長

持久力も必要だぞ。

ちなみに板読みをする時は有利な条件でトレードするために、できるだけ広い範囲の板情報を見るようにしましょう。

不自然な注文が出入りするのは、現在株価の付近だけとは限りません。

*特に板の薄い新興銘柄では底値で買い支える動きが確認できることがあります。

チャートと合わせて、より広い視点で注文の出方を観察してみましょう。

そして板読みの基本を理解した上で実際の相場に繰り出し、小さな資金量からトレーニングしていくことです。

*デイトレは職人技なのですぐに勝つことは困難です。

AボーイAボーイ

まずは少額で「技術」を高めるんでしょ?

兵士長兵士長

勝てる確信が持てるまでは少額で練習だ。

デイトレはモニター越しのオンラインゲームをリアルマネーで行っているようなものです↓

デイトレで勝つためにはより有利な環境を手に入れ、小さな資金で練習を積む段階を飛ばしてはいけません。

あなたの第一目標は目先の利益ではなく、「技術の習得」です。

AボーイAボーイ

まずは訓練からスタートだね。

兵士長兵士長

駆け引きを覚える必要があるからな。

あなたの装備を強化し、他の参加者より有利な条件で戦うことが結果的に大きな利益に結びつくのです。

そして練習用資金での利益曲線が右肩上がりを維持できるようなら徐々に資金量を増やしていけば良いのです。

結局は不利な条件で参加している者がカモられてしまうので、優位性を手にすることが重要だということです。

 

板読み練習まとめ

以上、板読みの訓練をする時の注目ポイントは次の8つでした。

板読みポイント

1.歩み値の色を識別できる

2.巨人の注文が識別できる

3.歩み値のスピードから参加者心理が読み取れる

4.買い方・売り方の優劣が判断できる

5.ライン上の現象を把握できる

6.いつもとは違う状況を認識できる

7.実際に資金を投入して利益が出せる

8.利益曲線が右肩上がりになる

デイトレとはつまるところ資金の奪い合いです。

競合と差を付けるためには「何となく」ではなく、確たる根拠と数値記録に基づいた「科学的な」トレードをすることが必要なのです。

 

追伸~私の板読み学習法~

それではこの記事の最後に、その昔私が実践した板読み学習法をお伝えします。

私もその他の参加者と同じように、はじめは板情報など全く見ていませんでした。

「この真ん中のやつ、注文が並んでるだけでしょ?」

「てか、この左側に流れてる数字って意味あるの?」

ありえない初心者っぷりでカモられる素質を丸出しにしていました↓

板情報の重要性に気付いたのは相場に参入して1年以上経過してからのことでした。

様々な情報を集めていくうち、私は板情報の重要性に気付き始めたのです。

「デイトレやるなら板が読めないと絶対に勝てない!」

そのことに気付いた私は板読みの学習を始めました。

しかし・・・

実は当時、板読みに関する情報はほとんど出回っていませんでした。(現在も同様)

したがって、私は手に入る全ての書籍・教材を買いまくりました。

まず、買ったのがコレ↓

デイトレーダーが書いた板読みトレードの考え方が記された本です。

率直な感想は、

「たしかにまともな内容だ!」

「さすがは現役の勝ち組トレーダーだけあって、すばらしい考え方だ」

と思いました。

ただ、本では実践的な方法がわかりにくかったため、「動画で実際の板読みを見てみよう!」と思い、コレも買いました↓

ちょっと高かったのですが、「板読みができるようになるなら安いものだ!」と思い今度はDVDで学習をはじめました。

DVD版では実際の映像を交えながら解説をしてくれるので、本より圧倒的に分かりやすかったです。

板を見ることで自分以外の相場参加者の心理を察知すること。

「板読みとはすなわち対戦相手の心理を読むことだ」と分かりました。

「なるほど、自分ではなく相手の心理を読むことが必要なのか!」

重要なことを教えてくれたDVDをもとにして、さらに板読みの練習を重ねていきました。

1日中、証券ツールの板情報の変化を観察したり、YouTubeにアップされている映像を見ていました。

しかし、どうもしっくりこない・・

対戦相手の心理を読むことまでは分かったのですが、「観察ポイント」が今一つはっきりしなかったからです。

「具体的に何に注目して板情報を見ればいいんだ?」

この疑問に答えてくれたのが次の本でした↓

この本はkindle(キンドル)というamazonが販売している電子書籍ですが、398円という安さでした。

正直、はじめはその値段の安さから、「こんなのがホントに役に立つのか?」と思っていました。

しかし、読んでみるとその内容にビックリ!

板読みの観察ポイントから考え方まで、具体的な情報が詰まっていたのです。

「板情報ってこうやって読むのか!」

何を考えながら、どこをどのように観察すれば良いのか分かれば、板が発している情報を正しく読解できるようになります。

この本の情報はとても398円とは思えないもので、板読み初心者がまずはじめに読むべきだと断言できます。

やはり、全くの0からノウハウを構築するのは困難な上に時間がかかります。

正しいかどうか分からないことを手探り状態で模索するのは非常に時間効率が悪いのです。

「何を考えながらどこを見れば良いのか?」が分からなければ板情報はただの数字でしかありません。

しかし、この数字が読めるかどうかでデイトレーダーとしての運命は180度変わってくるのです。

この本は板読みの学習方法を完璧に言語化してくれているので、デイトレに資金を投入する前に一度は読んでおくことをおすすめします。

そして、さらに学習意欲があれば先程の電子書籍の姉妹本からも知識を得ておきましょう↓

板読みに関するさらに深い内容に加え、価格帯別出来高の使い方も理解できるでしょう。

やはり、指標は正しく使えてこそ本当に強力な武器となるものなのです。

 

そして最後に、トレードで確実に勝てる見込みがないのであれば、相場に大きな資金を投入するのは止めておきましょう。

無意味に資金を減らすより、相場を観察して「考えること」でも十分あなたは成長できるのですから。

*ちなみに、「まだ電子書籍kindleを使ったことがない」という人は次の記事が参考になりますよ↓amazonの電子書籍Kindleを使ってみたら世界が変わった件