板読みシリーズ」では板読みを行うタイミング、そして巨人の動向をチェックする歩み値の見方などを中心に説明してきました。

ここでは実際に「ライントレード+板読み」を行う時、どのようなことに注意すればよいかを解説します。

*ライントレードについては以下記事参照↓

株のテクニカルチャート分析おすすめ指標◆ライントレードとは?◆

まず、デイトレードの基本は以下の3点です。

①競争相手はデイトレーダーと認識する

②その中でも巨人の動向を把握する

③(巨人には勝てないので)カモとなる個人から資金を巻き上げる

このことを理解した上で、株価が重要な意味をもつライン付近に来た時に板読みをしていきます。

JKミカJKミカ

省エネの板読みでしょ?

兵士長兵士長

要所で板読みだな。

板が読めない初心者の場合、エントリーする時に頼るものはチャートしかないため、実際の相場で何が起きているのか分かっていません。

*テクニカルシグナルは遅行指標なので、デイトレのように瞬発力が求められる戦いには向いていません。

この時点で初心者は、板が読める「ライン+板読みトレーダー」よりもかなり不利な立場にあります。

兵士長兵士長

チャートだけでエントリーするのはただのバクチだ。

巨人の動向も分からないまま相場に資金を投げ込む行為はバクチ以外の何物でもなく、エントリーポイントもズレていますし、エントリー後も運頼みになってしまいます。

したがって、そのようなカモトレーダーが巨人のワナにかかり、資金を巻き上げられる瞬間を捉えることが板読みトレードの基本戦法となります。

では具体的にどのようなところを見ればよいのでしょうか?

まずは次のチャートを見てみましょう↓

これは「ライントレードの概要」を解説した時のチャートですが、青丸の部分に注目してみましょう。

当日最高値(当日SH)は多くのデイトレーダーが意識する重要なラインであり、ライントレードでは価格がここを上へブレイクするのか、はたまた反転して下落するのかを考えることになります。

チャートしか見ていない「カモトレーダー」と板読みまで出来る「ライン+板読みトレーダー」の違いが出るのはまさにこの時です。

重要ライン(抵抗線)に値段が撥ね返される時に板上で確認すべきことは主に次の3つです。

①サイズの小さな買い注文が目立つ

②巨人の注文が出なくなる

③一瞬のうちに値が動く

兵士長兵士長

それぞれ解説するぞ。

①サイズの小さな買い注文が目立つ

板が読めないデイトレーダーは次のようなチャートを見て判断するしかありません↓

このチャート形は以前紹介した「取って付きカップ」に見えなくもないため、上昇の前兆と勘違いしたテクニカルカモトレーダーがエントリーしてきます。

または次図黒丸部分で追っかけ空売りをしたカモトレーダーによる損切りの買戻し注文も入っています↓

追っかけ買い&追っかけ空売りは最もやってはいけない典型的な負けパターンですが、このようなポイントで追っかけエントリーをするトレーダーは後を絶ちません。

これらは負け組が取る典型的な行動パターンであり、チャートだけを見てエントリーするといずれも損切りに終わってしまいます。

その最大の原因はなぜ値動きが発生するのか?」を考えていないからです。

*値が動くのは巨人の大きな資金量によるものであり、特にこのような短期的な値動きは奴らに支配されていることを知らないからです。

 

②巨人の注文が出なくなる

相場を動かしているのは巨人の出す大きなサイズの注文ですが、巨人がラインを上へブレイクさせる気がないのであればライン付近では奴らの積極的な動きが見られなくなります。

*巨人はその資金量にものを言わせ、一時的に相場を支配することができる。特に重要なライン付近の値動きを支配すれば、その後の値動きを支配することに等しい。

このようなサイズの小さい注文ばかりが目立つようだとラインは上へブレイクしないことが多いのです↓

巨人は個人をワナに嵌め、ワナにかかったカモトレーダーの損切り注文を燃料にして利益を上げるので、ムダにエントリーチャンスを与えるようなことはしません。

 

③一瞬のうちに値が動く

そして、次に見るのが板の最前線↓

買い板の方が弱く、売り板を落としてもそこに買い注文が続かず、板上の主導権を取れていません。(ただし見せ板などの特殊な状態でないことは前提)

*見せ板の意味が分からない人は以下記事参照↓

株(板読み)◆見せ板・見せ玉とは?◆板情報の見方・読み方②

そして、巨人のワナにかかったトレーダーは損切りする間もなく急落に巻き込まれ、身動きが取れなくなるのです↓

*チャートだけを見て判断していると反応が遅れるため、急落に巻き込まれてしまう。

これがデイトレで起きている巨人と個人の戦いの実態です。

窓際係長窓際係長

巨人の動きが分からないと勝てませんね。

兵士長兵士長

資金量が違うからな。

巨人が値動きを支配している以上、個人がまともに戦っても勝ち目はありません。

個人レベルの資金量で利益を上げるためには巨人の動向を把握し、ワナにかかった個人から資金を巻き上げる他ないのです。

*デイトレの競争相手はデイトレーダーであり、巨人には勝てないため、残るは個人に勝つしかない。

そしてワナにかかる個人はたいてい板が読めず、チャート形だけで判断しているという特徴を持っています。

JKミカJKミカ

チャートだけじゃダメじゃん。

兵士長兵士長

そういうことだ。

テクニカルシグナルを唯一の指標として信望してしまうと現場で実際に起きていることよりも反応が遅れてしまうため、短期的な値動きを支配できる巨人やその巨人の動向を把握できている板読みトレーダーには勝てないのです。

*デイトレで勝てる個人投資家は板が読めています。

いくらテクニカルチャートの研究をしても結果が出ない理由はここにあり、まさに知る者と知らざる者との差が出てしまうため、早くこのことに気付き、行動を修正することが望ましいでしょう。

次はラインブレイクの時に板上で読み取れる内容について解説します↓

株◆ライントレード+板読みテクニック②◆板情報の見方・読み方⑦