*板読みシリーズは次のページにまとめてあります↓

板読みデイトレード総まとめ!短期投資に必要な知識・ツールを徹底解説します。

兵士長兵士長

板の基本的な見方は理解できている前提で話を進めるぞ。

株式相場が戦場であるように、板上にも巨人の陰謀と策略が見え隠れしています。

板の基本さえ分かれば勝てると思い込んでいるデイトレーダーは巨人の作り出す「ワナ情報」に振り回され、資金をむしり取られてしまいます。

AボーイAボーイ

今度はどんなワナを仕掛けてくるんだろう?

兵士長兵士長

なかなか手の込んだことをしてくるから注意しろ。

前回の見せ板は巨人が使う最もオーソドックスなフェイントですが、ここでは絶対に知っておくべきもう1つの攻撃パターンについて説明します。

 

板読みで何を見る?

板上には細かい情報が正確に表示されていきますが、板読みで参加者全員の思惑を完璧に読み切ることはできません。

JKミカJKミカ

板情報って絶対に読めないとダメなの?

兵士長兵士長

デイトレで勝つためには絶対に必要な能力だ。

資産作りを目的とした「スイング~長期投資」であれば板情報を読み取る必要はありませんが、デイトレードに板読みは必須です。

ではもしあなたがデイトレーダーであれば、何を考えながら板情報を読み取ればよいのでしょうか?

板から読み取るべき情報は主に次の2つです。

・巨人の動き

・個人の動き

このうち特に重要なのが「巨人の動き」です。

その理由は、個人投資家の少ない資金量で相場は動かず、値動きの大半は巨人が出し入れする大きな資金によって作り出されているからです。

これは全時間軸に共通の特徴であり、デイトレレベルであっても巨人の動きを監視し、巨人が何をしようとしているのか?を把握することが最も重要です。

AボーイAボーイ

個人の少ない資金量では巨人に逆らえないってことだよね?

兵士長兵士長

ちゃんと分かってるじゃないか。

基本的に個人の動きに関しては雑音(ノイズ)程度の認識でOKです。

ただ、巨人は個人をワナにかけようとしていますので、巨人のワナにかかっている個人がいるかどうか確認しておくべきでしょう。

巨人の作り出すワナには小規模なものから大規模なものまで様々ありますが、ここでは比較的短時間で巨人がポジションを作るときの特徴を紹介します。

 

アイスバーグ注文とは?

残酷な資本主義社会にはよくあることですが、相場でも一部の巨人たちにしか知りえない情報が存在します。

そしてその中には当然、株価の大幅な値上がりが期待できるような情報も含まれています。

このような情報を何日も前から仕入れることができていれば、巨人が大きな買いポジションを作る時間は十分あるでしょう。

*巨人の資金量は億単位なのでいつでも簡単にポジションを作れるわけではない。

しかし、巨人側の事情により大きな買いポジションを急いで作る必要がある時の事を考えてみましょう。

まずは次の板情報を見てみましょう↓

売数量

値段

買数量

1300

104

 

600

103

 

1200

102

 

800

101

 

 

100

600

 

99

900

 

98

500

 

97

1100

 

96

800

 

95

1500

上のような板状況に対して巨人がポジションを作る時に、欲しい株数をバカ正直に表示することはありません。

そんなことをすれば、次のような板状況になってしまうからです↓

売数量

値段

買数量

1300

104

 

600

103

 

1200

102

 

800

101

 

 

100

856000

 

99

900

 

98

500

 

97

1100

 

96

800

 

95

1500

AボーイAボーイ

100円のところに1億円近い買い注文が出ているよ。

兵士長兵士長

これでは巨人の動き(意図)がバレバレだ。

この状況を見たカモトレーダーたちは「100円の壁が厚い」と思い、売り注文どころか買い注文を入れることでしょう。

すると、できるだけ安い値段で大きなポジションを作りたい巨人の思惑とは逆行した値動きが発生してしまいます。

*これではカモをカモれていないので巨人は十分な利益を手にすることができません。

巨人はその資金量の大きさが仇となり、ポジション作るのも大変なのです。

相場の巨人相場の巨人

資金が多いとポジション作りも楽じゃないのよ。

他の参加者に巨人の動き(思惑)がバレてしまうと、貴重な値上がり情報がムダになってしまいます。

そのようなときに奴らはどうするか?

ここで登場するのがアイスバーグ注文(orステルス注文)です。

巨人たちは本当に欲しい買いポジションを作る時、バカ正直に指値買いを出すことはできません。

ですから彼らは他の参加者に悟られることなく(もしくはカモをワナに嵌めることで)ポジションを作ろうとします。

見せ板との連携プレーの中で仕掛けられるアイスバーグ攻撃は以下のような流れを踏んでいます。

まず次図のように大きな見せ板を使い、カモトレーダーたちをビビらせます↓

売数量

値段

買数量

1300

104

 

600

103

 

571200

102

 

356800

101

 

 

100

600

 

99

900

 

98

500

 

97

1100

 

96

800

 

95

1500

「こんなに厚い板があったら値段が上がらないよ・・」とビビったカモたちはホールド中の株を売り始めます。(空売りを始める者もいるでしょう。)

そして、巨人は自分が欲しい価格帯にアイスバーグ注文を入れます↓

売数量

値段

買数量

1300

104

 

600

103

 

571200

102

 

356800

101

 

 

100

1300

 

99

900

 

98

500

 

97

1100

 

96

800

 

95

1500

*赤色は「見せ板」です。

さて、どこに注文が入っているか分かるでしょうか?

AボーイAボーイ

赤色の「見せ板」以外は普通に見えるけど?

兵士長兵士長

それが「アイスバーグorステルス」たる理由だ。

実は下図の青色部分には巨人の注文が入っています↓

売数量

値段

買数量

1300

104

 

600

103

 

571200

102

 

356800

101

 

 

100

1300

 

99

900

 

98

500

 

97

1100

 

96

800

 

95

1500

分かりませんよね?

普通の注文が出ているように見えるはずです。

しかし、本当はここ(上図では株価100円のところ)に億単位の注文が入っているため、100円より値が下がることはありません。

つまり、いきなり全株注文を出すのではなく、少ない株数で何回にも渡り100円で注文が出続けるのです。

*ステルス注文は板上に注文を出すことなく、売り注文が出た瞬間に買い注文をぶつけて約定させていきます。板上には表示されませんが、歩み値には約定情報が流れるのですぐに分かります。

上では分かりやすいように100円だけで説明していますが、100~98円などの「価格帯」でアイスバーグ注文が出ていることもあります。

売り注文が何度も約定しているのに、決して落ちない100円の壁。

*実際に注文が約定していることは歩み値を見れば一目瞭然です。

売り注文が何度も約定しているのに落ちない板があるのは不自然ですから、ここには巨人の動きを見て取ることができます。

JKミカJKミカ

巨人の動きってこうやって見分けるのね?

兵士長兵士長

ポジション量の大きい奴らが動くと何らかの痕跡が残るからな。

アイスバーグ注文とは大きなポジションを作る時の動きを隠すため、注文の一部だけしか見えないようにすることなのです。(イメージ↓)

板上に出ている注文は氷山の一角だということです。

そしてアイスバーグ注文が出ているからには、奴らが急いでポジションを作りたい理由があるのです。

このようにして、

・巨人が何をしたいのか、そしてその理由は何なのか?

・巨人はうまくポジションを作れているのか?

・ワナにかかっているカモトレーダーはちゃんといるのか?

*カモがワナにかからなければ、巨人の思惑が達成されません。

といったことに注意しながら板情報を読み取っていくのです。

窓際係長窓際係長

なるほど。板読みって奥が深いですね。

兵士長兵士長

まだまだ基本だぞ。

そして、総合的な状況から判断して「自分はどのような行動を取れば利益が得られるのか?」を考えて売買行動を決定していきます。

ただ注意すべきなのはアイスバーグ注文が出て、大きなポジションが作られたからといって、すぐに値が上がるとは限りません。

巨人がデイトレのつもりで約定させたのであれば、すぐに値動きが始まるでしょうが、長めの時間軸を設定していた場合はすぐに値上がりが始まることはないでしょう。

板読みだけでは、こういった時間軸の思惑までは読むことができないので、売買行動のベースには必ず自身の投資戦略を置くことが必要です。

JKミカJKミカ

巨人も大変ね。

兵士長兵士長

奴らにも事情があるってことだ。

見せ板とアイスバーグ注文は巨人がポジションを作るときの常套手段ですが、カラクリが分かってしまえば逆にその動きを利用することも可能です。

ただし、1日中板を読み続けるのは疲れるので効率的な板読みの活用方法を身に付ける必要があります。

板読みの効果的な活用方法については以下の記事を参照してください↓

株◆板読みのタイミングとは?◆板情報の見方・読み方④