兵士長「目立った動きは市場の注目を集め、どこからともなくデイトレーダーたちが群がってくる。

 

巨人が蒔いた種が標的となる銘柄を決め、資金を奪い合う売買開始の合図となるのである。」

 

【試合開始の合図~大陰線出現~】

 

ある日の寄り付き。

 

1本の大陰線が市場の注目を集めた。

 

 

 

 

東証1部の巨大銘柄、イオン(8267)が一瞬にして7%近い下落。

 

 

 

このような大幅下落は目立ちやすく、デイトレーダーの攻撃対象となりやすいのだが、正常な判断ができない者にとってはトラップとしての機能を発揮する。

 

 

 

このような不自然な動きの裏には巨人の影があり、らかの思惑があることは明確なのだが、これほどの急落を見た純心無知な初心者トレーダーはこう思う。

 

 

「こんなに下げたら上げていくはず! 買いを入れて、戻りを取ろう。」

 

 

 

 

考え方自体は悪くない。

 

 

 

株価は上げたり下げたりを繰り返すものだから、安くなったら買い、高くなったら売る。

 

 

これは売買の基本ではある。

 

 

 

しかし、デイトレレベルの時間軸においては十分な利益が取れるほどの返しがあるとは限らない。

 

 

 

デイトレで勝つにはデイトレ独特の考え方が必要になってくる。

 

 

 

 

 

【バクチは打つな】

 

まず、寄り付き直後は株価が乱高下するため、下図の黒丸部分での資金投入はバクチ以外の何物でもない。

 

 

 

リスクが計算できないような投入方法はギャンブル化してしまうため、寄り付き直後は関与せず、安定した値動きになるまで観察に徹することになる。

 

 

 

さて、この後株価はどう動くのか?

 

 

 

 

 

 

30分程で株価は半分ほど値を戻し、値動きが安定してきた。

 

 

 

資金の投入を考えるならこのタイミングだが、問題は買うのか、売るのかだ。

 

 

 

この判断を誤ると、トラップインしてしまうため注意が必要だが、浅はかな思考の初心者トレーダーは「買い」を選択してしまう。

 

 

 

大陰線の出現後、株価がじわじわと上昇しているためだろうが、ここで買いに入っていてはもう遅い。

 

 

 

 

この大陰線は巨人の仕業なのだが、奴らはすでに買い戻しを終了しており、このタイミングで買いを入れても後に続く者がいない。

 

 

 

初心者が買いたくなるような場面はトラップになっていることが多く、このタイミングで買いを入れるきっかけを作ったのはまたしても大陰線という名の「猫じゃらし」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

【相場=戦場】

相場は騙し合いが日常の麻雀卓のようなもの。

 

 

何も考えず、感覚で売買すると大抵負ける。

 

 

デイトレーダーの対戦相手はデイトレーダーであることが多く、他の者たちがどのように動くのか考え、その動きを逆手に取るようなカウンター攻撃を仕込めてこそ勝利を手にすることができる。

 

 

 

 

つまり、あなたはいつでも他者の行動を観察するような、俯瞰的な視点をもつ必要がある。

 

 

 

上で述べた「デイトレ独特の思考」とはこの俯瞰した視点のことであり、具体的には次のようなことを考える必要がある。

 

 

 

 

この場合、まず考えるべきなのは巨人の動き。

 

 

 

その理由として、奴らはその巨額の資金量で一時的に値動きを作り出すことができるからだ。

 

 

 

①奴らは何の目的で巨大陰線を出現させたのか?

 

 

そして、次にその目立った値動きを見たカモトレーダーの動き。

 

 

②カモはキッチリトラップインしているか?

 

 

この場合もそうだが、巨人は奇襲攻撃を仕掛けて来ることが多いため、デイトレにおいて巨人の資金を奪う事は困難である。

 

 

 

したがって狙うはトラップインしたカモトレーダーの資金である。

 

 

 

カモがしっかりトラップインしていれば、その動きにカウンターを入れる感覚で仕掛けを打てば良いだけのこと。

 

 

 

 

 

 

 

【デイトレ思考】

相場を動かす最も強力なパワーとなるのは巨人の売買であり、小資金の個人が巨人とまともに戦ってはいけない。

 

 

 

仕掛けを打つ際、巨人の側に付ければそれに越したことはないが、この場合、巨人の買い戻しが終わっているため、第二の選択としてカモトレーダーの資金を狙う、個人対個人の戦いが巻き起こっている。

 

 

 

上図の「トラップイン」直後の下落が起きているのはトラップにかかったカモトレーダーの「損切り売り」を主な動力とし、そこに提灯空売りが続いているからである

 

 

 

 

この展開を予測し、適切なタイミングで空売りが仕込めるようになるとデイトレでの勝率は劇的に上昇するだろう。

 

 

 

以上をまとめるとデイトレで考えるべきことは次のようになる。

 

 

①巨人の行動とその目的

 

 

②巨人の側に付ければ良いが、奴らの動きがもうないようであれば次に狙うは純粋な(何も考えていない)カモトレーダーの動き

 

 

③カモがキッチリとトラップインしていることを確認する

 

 

④カモの動きにカウンター攻撃を仕掛ける

 

 

 

 

【注意点】

 

あなたがデイトレをする場合、対戦相手はデイトレーダーであり、スイングトレーダーや長期投資家が出現して値動きに関与してくることはあまりない。

 

 

 

その時、パソコン画面の前にいる他者が何を思い、どのように行動してくるのか考えることが勝利へとつながる。

 

 

 

 

兵士長「自分中心の自己中トレーダーのままでは勝負には勝てないだろう。

 

 

しかも麻雀とは違い、株トレードにツモ上がりはなく、利益を出すためには自分以外の参加者からのロンを狙うしかない。

 

 

他者の行動を第一に考えたトレード戦略こそがデイトレに最も必要な視点である。」