兵士長「前回に引き続き、トレンド転換の予兆となる現象をもう1例見てみよう。

 

テクニカルシグナルに絶対はないが、値動きに関わる特徴的な現象は確かに存在する。

 

それがアノマリー的な知識であっても役に立つ場面がきっとあるだろう。」

*アノマリーとは理論では説明できない事象のことであり、相場では多くのアノマリー現象が知られている

 

 

 

 

【トレンド転換の前兆】

 

今回紹介する現象はソニー(6758)を例に見てみましょう。

 

 

 

上図はソニーの日足チャートですが、上昇トレンドから下降トレンドへと値動きが転換しているのが読み取れます。

 

 

 

そして、トレンド転換のきっかけとなったであろう現象が次図の赤丸部分です。

 

 

 

 

 

超大陰線。

 

 

 

このシグナルをきっかけに長期間継続していた上昇トレンドは終了し、下降トレンドに転換しています。

 

 

 

偶然のように思えますが、ソニー以外でも超大陰線によってトレンドが転換する例が観察されているので、テクニカル分析を参考指標に使う時は一助になるでしょう。

 

 

 

ここで紹介している超大陰線はトレンド転換の予兆ですが、トレンドが転換したことの確認を取る方法を覚えているでしょうか?

 

 

 

テクニカル分析は投資判断に際して役立つことも多いので、基本事項を復習しておきましょう。

 

 

それは次図のようにして確認します。

 

 

 

 

直近の高値どうし、安値どうしを線でつなぎ、切り上がっていくようなら上昇トレンド、切り下がっていくようなら下降トレンド。

 

 

 

もちろん絶対ではないのであくまで参考指標に過ぎませんが、株価の動向をつかむ手掛かりになります。

 

 

 

そして、以前も話したように、株の値動きはトレンド縛りを受けていますから、あまりにも突飛な動きは出にくいこともまた事実です。

 

 

 

テクニカルチャートを投資戦略に組み込む人は多いでしょうから覚えておくと役立つこともあるでしょう。

 

 

 

 

兵士長「株式市場で起きている現象は全てチャートに集約される。

 

 

前回の『高い位置からの窓開け下落』や今回の『超大陰線』も偶然の産物ではなく、その銘柄に関わる者(特に巨人たち)の行動を反映している。

 

 

私はテクニカル分析が全てではないと言っているが、それはあくまで、テクニカル指標で未来の値動きを予想することはできないという意味である。

 

 

 

チャート上に記されたローソク足や出来高は実際に起きたことを表しているため予想ではなく、確かな現象として受け止める必要があり、特徴的な値動きが繰り返されることを鑑みても、その裏には参加者(特に巨人たち)の心理的な変化があったと考えるべきだ。

 

 

たかがテクニカル、されどテクニカルであり、テクニカル分析の使い方はしっかり意識する必要があるだろう。」