【暴落=チャンス】

相場関連のニュースは突然入り、株価が大きく動くのは決まってネガティブニュースの時だ。

 

 

 

いつも兵士長は言っていた。

 

大暴落こそ大きな利益が上がる最大のチャンスなので心しておくように。」

 

 

 

しかし、暴落(=チャンス)は滅多に起こらない。

 

大抵の相場は何もない平和な日々で構成されている。

 

 

 

そんなある日のこと、平和ボケしていた新兵の元にあるニュースが舞い込んだ。

 

 

 

TVニュース「日産自動車が不適切な検査をしていたことが判明しました。」

 

 

無資格者が車両の検査を行っていたことが分かり、株主たちの心は揺れた。

 

 

 

負け組投資家「暴落するんじゃないか・・・」

 

 

 

ネガティブパワーの連鎖は不安を恐怖へと変貌させ、強力なマイナス感情は投資家たちを逃避行動へと駆り立てる。

 

 

恐怖に駆られた投資家は我先に逃げを打とうと出口に殺到する。

 

 

 

平和な相場の日常が恐怖へと変わる。

チャンスはいつもそんな時に訪れる。

 

 

 

相場兵団員ならそんなことは分かっていたはずだ。

 

相場はいつも同じようなパターンの繰り返しだから。

 

 

 

似たようなパターンと感情の繰り返し。

 

だからこそ勝ち組は勝ち続け、負け組は負け続ける。

 

 

もう今となっては当たり前のこと。

 

 

兵長のもとで修業を積み、勝つことが当たり前になっていた新兵は中だるみしていた。

 

 

そんな相場を舐めきった態度がベストチャンスを逃してしまったのだ。

 

 

 

一報が報道された次の日、予想通り日産自動車株は大きく動いた。

 

 

 

相場は朝9時から始まる。

 

そんなことは投資家なら100も承知。

 

朝一から板情報を確認すべきだった。

 

 

 

しかし、この日新兵は30分の遅刻をしてしまった。

 

 

その結果・・・

 

日産自動車の日足チャート↓

 

 

 

新兵「あれ、もう寄り付いてる・・・」

 

兵士長「・・・。」

 

 

新兵「兵長、もうかなり切り返してきています。」

 

 

兵士長「30分も遅れたらチャンスは逃げてしまうぞ。

 

株は下げている時に買うのが正解であり、上げている時に尻を追うのは『追っかけ商い』という最悪の投資行動につながる。

 

緩んでいたようだな。

 

訓練兵を卒業したての頃は場が寄り付く前からツールを立ち上げて準備していたのに、大きな報道が入った翌日に遅刻したら終わりだぞ。」

 

 

新兵「申し訳ありません。」

 

 

兵士長「謝ることはない。何事も経験。

 

チャンスを逃して悔しい思いをすることもまたお前が投資家として成長するための一助になる。」

 

 

新兵「はい・・・」

 

 

兵士長「しかし、時すでに遅し。

 

後悔先に立たずとはよく言ったもので、失った機会はもう戻ってはこない。」

 

 

新兵「どうしたらよいでしょうか?」

 

 

兵士長「まあ、出遅れはしたが、まだ株価はマイナス乖離の状態にある。

 

しかも急落直後。

 

さらに、お前は強力な手法を知っているうえ、実戦経験もある。

 

ここからでも戦えないわけじゃない。

 

 

ただ、ベストショットなら大きめにポジションを取れたが急所を逃してしまった以上は資金量を落とすしかないな。」

 

 

新兵「打診買いを少なめにするということでしょうか?」

 

 

兵士長「ああ、そうだ。

 

現在株価は1,082円。

 

試しに200株だけ買ってみればいい。

 

20万ぐらいなら仮に下げたとしても追撃で約定値を操作すれば十分勝ちトレードに持ち込めるだろう。

 

 

しかも日産自動車は優良株で配当も高い。

 

安定した土壌の上では精神的にもかなり戦いやすい。

 

 

この戦いに関してはほぼ負けはないだろう。

 

出遅れはしたが、小遣いくらいなら十分稼げるぞ!」

 

 

 

新兵「では経験を積むためにも戦ってみます。」

 

 

新兵は図の矢印部分で20万を投入した。

 

 

 

兵士長「うむ、稀に見るダメトレードの典型だが・・・

 

まあいい、結局は上げても下げても勝ちに持ち込めるんだから。」

 

 

 

 

さあ、株価はどう動く?

 

 

 

 

 

新兵「株価は上昇したので上図のタイミングで返済売り完了です。

 

利益は以下のようになりました。」

 

 

 

兵士長「まあ、小遣い稼ぎと経験値にはなるだろうな。

 

なぜあのタイミングで売ったんだ?」

 

 

新兵「それは乖離率が0に戻ってきているからです。

 

リバウンド戦略では乖離率が0に戻っていく過程で売り抜けるようにと教えられました。」

 

 

兵士長「基本は分かっているようだな。

 

さらには利益を追求して、深追いするのはよくない。

 

孫子の兵法にも書いてある。

 

 

 

完全決着を望むのではなく、戦いは早く終わらせる方が良い。

 

 

とは言ってもチャンスをモノにするためには意識改革も必要だ。

 

もう少し投資家としての自覚を高めるために、あの方の明言を読んでおけ!」

 

 

新兵「あの方と言いますと?」

 

 

兵士長「あるボクシングジムの会長だ。」

 

 

キサマらを強くするのは毎日の積み重ねじゃ。じゃが逆もまた然り!毎日の積み重ねがキサマらを弱くする!漫然と日々を過ごすなっ。四六時中投資家たれ!

 

 

新兵「!」

 

兵士長「目が覚めたか?

 

しかし、デイトレのように毎日戦うわけではないからどうしても気持ちが緩んでしまうのは仕方ないかもしれないな。

 

逆に、それくらいの気持ちと資金量で臨んだ方が圧倒的に勝率が高いのもまた事実。

 

何が良くて、何が悪いかは誰にも分からない。投資や人生とは難しいものだ。

 

これくらいの資金量でお小遣い稼ぎをしつつ経験も積んでいくといい。」